子どもが生まれ妻の収入ゼロ、支出を削れない39歳の「言い訳夫」写真はイメージです Photo:PIXTA

子どもの出産を機に
妻の年収440万円がゼロに

「子どもが生まれてから、毎月の赤字がすごくて、将来が心配なんです」

 家計相談をしていると、このような相談は意外に多いものです。子どもが生まれる前は夫婦2馬力(共働き)で働いていたものの、子どもが生まれたことで妻が産休や育休に入り、収入が減ってしまうからです。

 場合によっては、妻が仕事を辞めて専業主婦になるケースもあり、その場合は妻の収入が完全になくなったものとして家計をやりくりしなければなりません。

 ですが、いつかは妻が仕事に戻ると考え、生活水準を落とそうとしない傾向があるようで、慢性的な赤字に陥っている家庭が多いのです。もしくは、落とそうと思ってもその方法が分からなかったり、削減すべき支出を見つけられなかったりという場合もあります。しかし「このままではいけない」という不安もあって、複雑な状況のようです。

 会社員のBさん(39歳)は、子どもが生まれてもうすぐ1年半が経過します。WEBデザイナーをしていた妻(38歳)は、出産とともに会社を退職。それまでの年収は440万円ほどでした。