3月7日、世界全体で、物価上昇が弱く経済成長も低調な状態が「通常運転」の時代に戻ったことがはっきりしてきた。フランクフルトのECBで撮影(2019年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ワシントン/フランクフルト 7日 ロイター] - 世界全体で、物価上昇が弱く経済成長も低調な状態が「通常運転」の時代に戻ったことがはっきりしてきた。このため米連邦準備理事会(FRB)は1月に利上げ休止の方針を打ち出し、他の多くの主要国でもやむを得ず政策を転換する動きが広がっている。

 こうした事態を適切に表現して見せたのは欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁であり、7日の会見で「われわれは脆弱性が継続し、不確実性がまん延する時期にいる」と語った。これこそ、なぜECBが利上げ時期を来年に先送りし、新たな銀行向け低利資金供給の実施を発表したかを端的に表した発言だ。

 ECBはまさに、物価上昇率と成長に関するさえないデータに対応した。FRBの利上げ休止、中国による今週の景気刺激策、日銀内で追加緩和を求める声が出てきていることなどと併せて、こうしたECBの決定は、世界経済が1年前の「同時拡大」から劇的に悪化した事情をつぶさに物語る。

 実際、足元の世界経済は、どちらかと言えば「同時停滞」の到来を示唆しつつある。