潮星集団の本社
北京にある潮星集団の本社で2月撮影(2019年 ロイター/Jason Lee)

 習主席は2012年に党中央委員会総書記になって以降、政府や市民生活のほぼあらゆる面において党の支配を強めている。

 昨年の全人代で、国家主席の任期を撤廃する憲法改正案が採択され、習氏は望めばずっと主席の座に居続けることが可能となった。ただし、それが実現するかは定かではなく、これについて習氏は公に語っていない。

 党は、中国が「党の構築」と呼ぶテーマを話し合う幹部総会を年内に開催する可能性が高いと、中国指導部とつながりのある外交官や関係者は明らかにした。党の支配強化を目指し、党の指示が確実に守られるようにするためのコンセプトだ。

 1月には国営メディアで「党の政治体制強化」に向けた新たなルールが公表され、党として忠誠心を改めて強調し、忠誠を偽ったり「低レベルの共産党員」であったりしてはいけないと党員に呼びかけた。

「イデオロギーに関するあらゆる誤った考え、曖昧な理解、悪しき現象を非常に警戒せよ。油断せず、事態を早期に見極めよ」と同文書は警告している。

忠誠第一

 国営メディアが伝えた公式発表によると、習主席は、中国共産党の幹部を養成する中央党校で3月1日行ったスピーチで、少なくとも7回「忠誠」という言葉を使った。

 政府高官が党に忠実かどうかは、彼らに理想や信念があるかをはかる重要な基準となると習主席は明言。「忠誠は常に何よりも重要である」と同主席は述べている。

 中国は、党の命令に対して底辺で抵抗が起きる可能性や、経済の減速、また国民が豊かになるにつれて政治改革を求める声が高まることを懸念していると、エコノミスト・インテリジェンス・ユニットのアジア担当ディレクター、ダンカン・イネスカー氏は指摘する。