「支配への欲求はある時代特有のものではなく、転覆を常に恐れる独裁政権の根本原理だ」と同氏は語った。

 党への絶対的な忠誠によって選ばれた代表が全国から集まり、ほぼ形式的に進められていく全人代だが、今年は習主席が一段と存在感を示した。

 全人代が開幕した5日、閣僚たちは記者団との会話の中で、習氏に計16回言及した。

「イデオロギーが何よりも優先されている」と、オブザーバーとして全人代に出席したある西側外交官は語る。「全ては建国70年だ」

背信根絶

 党は、背信行為や党方針からの逸脱の根絶を、汚職監視当局の取り締まり内容に位置付ける傾向をますます強めている。同局の役割は名目上、贈収賄などの犯罪行為を取り締まるものだった。

 同局は先月、地方政府や省庁に対する今年の調査で「政治的な逸脱を明らかにする」とした。

 反腐敗運動を指揮する党中央規律検査委員会トップの趙楽際氏は、1月に行った演説で「忠誠」という言葉を8回使った。

「党に忠実だという手本を示しなさい」と同氏は呼びかけた。