ワシントン州で11日撮影(2019年 ロイター/David Ryder)

 フライトグローバルによると、今週運航が停止されるまで、中国をはじめ各国で371機の737MAX機が運航していた。ロイターが試算したところ、737MAX機の約3分の2が現在運航を停止している。

 前モデルの737ネクストジェネレーション(NG)シリーズは6000機以上運航されている。これに比べ、今回は各航空会社は少なくとも一部のフライトを他のジェット機に変更して運航することが可能だ。

「運航停止による影響は、世界で運航中の同型機の数が比較的少ないため当面は限定的になる」と、航空コンサルタントのジョン・ストリックランド氏はロイターに語った。

 世界経済が減速する中、航空産業の成長もピークを迎えているのではないかとの懸念が見え始めたこの時期、各航空会社にとって運航能力の削減は必ずしも悪いことではない。

「今はオフシーズンであり、削減しやすい状況にある。一部の航空会社は過剰な運航能力の方を問題視している」と、西側のある航空当局者は語った。

頭痛の種

 737MAX8なしで当面乗り切ることができる航空会社にとっても、その代償は高くつくことになるだろう。

「運航停止により、フライトがキャンセルとなり、収益に影響が出る航空会社にとっては悩みの種だ」とストリックランド氏は言う。

 3月は繁忙期ではないものの、一部の航空会社は打撃を受けている。フライト情報を提供する中国のアプリ「飛常准」によると、事故翌日の11日には国際便と国内便合わせて少なくとも29便がキャンセルされた。