現在も愛されている江戸のブランド野菜に「谷中しょうが」があります。

 現在の荒川区西日暮里で作られていた芽生姜の一種で、江戸時代の西日暮里付近は水量が豊富で水はけも良く、谷中台地がブロックしてくれるおかげで、西日や強風にさらされず、生姜の栽培に適していました。

 

谷中生姜甘酢漬
【材料】谷中生姜(芽生姜)…1束/酢…50ml/砂糖…大さじ1/塩…少々
【作り方】 ①谷中生姜の葉(茎)を10~15cm程度残して斜めにカットし、根の部分はスプーンで皮をこそげ取る。②酢と砂糖と塩を耐熱容器に入れ、電子レンジで1分温めておく。③1の茎を握って根の部分を熱湯で軽くゆで、2に漬ける。※新生姜の場合はスライスしてサッと茹で、2に漬ける

 他の土地で作られる芽生姜に比べ、「谷中しょうが」は赤身が強く味も良いと評判で、ちょうどお盆の時期に出荷されることから、お中元の贈答品としても喜ばれていました。

 ちなみに日暮里の地名は、元々は「新堀《にっぽり》」という字を書いていたのが、景観の素晴らしさから「日が暮れるまで眺めていたい里」という意味で「日暮らしの里」と雅やかな通り名がつけられるようになり、江戸中期に「日暮里」の字に置き換えられたそうです。

 この景観に、生姜畑が一役買っていたのかも知れません。

谷中生姜味噌添え
【材料】谷中生姜(芽生姜)…1束/味噌…適量
【作り方】 ①谷中生姜の葉(茎)を適当なサイズに切り、根の部分の皮をスプーンでこそげ取る。②お好みの味噌を添える。