米国債、高利回り求める個人投資家の買い継続へ3月21日、米国債は個人投資家からの引き合いが強く、昨年は投資家の種類別で個人の割合が過去最高を記録した。NY証券取引所で撮影(2019年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米国債は個人投資家からの引き合いが強く、昨年は投資家の種類別で個人の割合が過去最高を記録した。Tビル(財務省短期証券)など期間の短い銘柄を筆頭に利回りが他の金融商品に比べて高い水準を保っているためで、今年も個人投資家が積極的に購入する展開が続きそうだ。

 今年のTビル週例入札は個人投資家が記録的なペースで落札を続けている。期間1年以内の米国債の金利が10年ぶりの高水準となり、銀行預金や譲渡性預金証書(CD)をはるかに上回るリターンが見込めるからだ。

 米連邦準備理事会(FRB)とモルガン・スタンレーのデータによると、米国債の昨年末の供給量は1兆3600億ドルと、2015年の約6880億ドルから2倍近くに増えた。一方、米証券業金融市場協会(SIFMA)のデータによると、昨年の個人投資家の購入額は約7000億ドルで、保有残高は2兆近くと過去最高に達した。

 FRBは20日の連邦公開市場委員会(FOMC)で年内の利上げを見送る考えを示したが、米国債は利回りが他の金融商品を上回る状態が続くとみられる。30年近くにわたり米国債を大量購入してきた主要中銀など外国人投資家は2014年以降、米国債を売り越しているが、高利回りはこうした外国人投資家からの需要減退の影響を和らげるのに役立ちそうだ。