主力機737MAXの認可プロセス厳格化と運航停止の長期化により、同社の株価はさらに下落する可能性がある。

エアバスとの競争における主力機

 ボーイング737ファミリーの新型機737MAXは、欧州エアバスと競合するボーイングの今後を担う中心機種であり、この先何十年にわたり、世界の航空会社の主力機になると広くみられている。

 ボーイングは2011年、単通路型である同型機の受注を開始。17年5月にライオン航空傘下のマリンド・エアに最初の1機を納入した。今回のエチオピア航空機事故が発生した時点で、300機を超える同型機が稼動しており、さらに約4600機の受注を受けている。

5000億ドル失う可能性

 エチオピア航空機事故を受け、737MAXは運航を停止。ボーイングは最速ペースで売れている同モデルの納入も停止した。

 米連邦航空局(FAA)がボーイング機の運航を停止させたのは、過去6年間で2度目になる。1度目は2013年、787ドリームライナーのリチウムイオン電池が出火した問題を受け、同型機を123日間運航停止にした。787ドリームライナーはその後、安全性が強化され、人気の双通路型航空機となった。

 今後納入される737MAXの受注額は5000億ドルを超えるが、それが失なわれる可能性が出てきた。ボーイングによると、同機の平均的な希望小売り価格は9970万─1億3490万ドル。

航空会社への影響

 多くの航空会社は、運航停止となった737MAXの代替機を急きょ見つけなくてはならなくなった。また、新路線向けに、燃費の良い長距離ジェット機である737MAXを使用するという航空会社の計画を困難にさせている。

 737MAX8を34機所有するサウスウエスト航空は今年、新たなカリフォルニア─ハワイ路線を同型機で就航させる計画だった。サウスウエストは世界最多のMAX機を稼動させているが、所有する全体の機体数のほんの一部を占めるにすぎない。95%以上は737ファミリーの他モデルで構成されている。