●逆イールドはそもそもなぜ起きるのか

 短期債は、米連邦準備理事会(FRB)のような中央銀行の金利政策に非常に敏感だ。

 一方、長期債は、投資家のインフレ期待により影響される。債券投資家にとってインフレはタブーである。

 これまで3年間続いてきたFRBの利上げにより、短期金利は上昇している。また、借り入れコストの上昇が経済を後退させることから、現在のように今後インフレが抑制されるとみられている場合、投資家は比較的緩やかな長期金利を受け入れやすい。

 22日の3ヵ月物と10年物の利回り逆転は、やや異なる状況下で発生した。

 長期金利が短期金利よりも大きく下げたのは、予想を下回る欧州経済指標を受け、投資家がより安全な米長期債を買いに走ったためだ。

 3ヵ月物利回りも、2日前にFRBが年内の利上げはないと示唆したことでやや低下していた。

 FRBはまた、9月には保有国債の縮小を終了すると発表している。

(Richard Leong and Dan Burns/翻訳:伊藤典子 編集:久保信博)

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