チリではウーバーが法的な根拠を得られていない3月19日、チリのような急成長市場において米ライドシェア大手のウーバーが法的な根拠を得られていないことは、待望のIPOに向けた準備を進める同社にとって、潜在的なリスクとなっている。写真は同社のアプリ。サンティアゴで19日撮影(2019年 ロイター/Rodrigo Garrido)

[サンティアゴ 19日 ロイター] - ウーバーの運転手は、チリの首都サンティアゴ郊外にある国際空港に彼の真新しいスズキ車を寄せた。予約した乗客がにさっと乗り込むと、運転手は何かトラブルの兆候はないか、そっと周辺を見回した。

「空港での商売は簡単ではない」。バックミラーに付けたロザリオを揺らしながら自動車道へと車を急がせる運転手は、ロイターの記者に対してこう話した。「チリでウーバーの運転手をやるのは大変だから」

 それというのも、乗客を乗せているところを当局に捕まれば、ウーバーの運転手は罰金を科されるか、自動車を押収されてしまうからだ。チリはまだ、ライドシェア(相乗り)に関する規制の枠組みを整備していない。

 チリのフット運輸相は昨年、「こういう(ウーバーのような)方式は合法ではない」と述べた。「現時点では、有償乗客輸送に関するチリの法令に沿ったものではない」

 チリのような急成長市場において米ライドシェア大手のウーバーが法的な根拠を得られていないことは、待望の新規株式公開(IPO)に向けた準備を進める同社にとって、潜在的なリスクとなっている。