前回の新規株式公開(IPO)ブームでの投資家の熱狂を覚えているだろうか。  1999年、数多くの会社がわれ先にと株式市場に駆け込み、デイトレード(日計り)の株式売買で富を得られるという考えに多くの人々が魅了された。ネット通販のウェブバンやeトイズといったスタートアップが一躍有名企業となり、ペッツ・ドット・コムのキャラクター人形はテレビの人気トーク番組に出演した。結局、その年は547社がIPOを実施し、資金調達額は計1079億ドル(現在の為替レートで約12兆円)に上った(ディールロジック調べ)。  2019年は、これを上回るIPOブームになる可能性がある。