追加緩和の鍵握る「物価のモメンタム」、日銀内外で維持に疑問符4月3日、「物価上昇に向けたモメンタム」──。日銀が2%の物価目標達成時期を何度先送りしても、強気の姿勢を崩さないでいられるのは、この魔法の言葉があるからだ。写真は都内で2010年4月撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[東京 3日 ロイター] - 「物価上昇に向けたモメンタム」──。日銀が2%の物価目標達成時期を何度先送りしても、強気の姿勢を崩さないでいられるのは、この魔法の言葉があるからだ。物価上昇率が想定を下回っても、黒田東彦総裁はじめ日銀幹部は「物価のモメンタムは維持されている」と繰り返すが、では「モメンタム」とは何なのか。そして、それは今も維持されているのだろうか。

「物価2%のモメンタムが損なわれれば、当然、追加緩和を検討する」と黒田総裁が3月20日の国会答弁で述べたように、物価上昇のモメンタムが損なわれるかどうかが、追加の金融緩和に動くかどうかの判断基準になっている。

 3月の金融政策決定会合後の会見では「マクロ的な需給ギャップがプラスの状況が続くもとで、引き続き、2%に向けたモメンタムは維持されている」と言明。先行き、徐々に物価上昇率は高まっていくとの見立てを崩していない。

 ただ、こうした日銀の公式見解と異なり、日銀内外で「モメンタム維持」に疑問を呈する声が出ている。