来週の日経平均株価の予想レンジを発表!

来週(4/8~12)の日経平均株価の予想レンジは、2万1650~2万1950円!「ファーストリテイリング」や
「安川電機」の決算で株式市場のムードが変わるか?

2019年4月5日公開(2019年4月26日更新)
ラカンリチェルカ(村瀬 智一)
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【※連載の最新記事はこちら!】(2019年4月26日追記)
⇒連休明け(5/7~10)の日経平均株価の予想レンジは2万1800~2万2600円! 米FOMC、米雇用統計、米国株式の決算など、GW中のイベントは要チェック!


新年度(2019年度)相場は好スタート!
米中通商協議の進展期待から、景気敏感株への買い戻しが入る

 今週4月1日から、名実ともに新年度相場入りとなった株式市場は、好スタートを切りました。

 米中通商協議の進展期待のほか、中国の製造業PMIが節目の50を回復したことがキッカケとなりました。また、新元号が「令和」に決まり、祝賀ムードが高まったことも一因かとみられます。

 その後も底堅い相場展開が継続したことで、日経平均株価は足元のレンジ上限(2万1000~2万1800円)を捉えてきました。リセッション(景気後退)の前兆とされてきた米国の長短金利の逆転(イールドカーブの逆転)が修正されたことも安心感につながりました。

■日経平均株価チャート/日足・6カ月
日経平均株価チャート/日足・6カ月日経平均株価チャート/日足・6カ月(出典:楽天証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 日本株は、大型連休まで1カ月を切る中で積極的な参加者は限られていますが、一方で外部環境も落ち着いてくることからリバーサル(買い戻し)の動きが顕著に表れ、景気敏感株への資金流入がみられました。

来週は相場は底堅い展開で、
日経平均株価はレンジの上放れを試す展開に

【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 2万1650~2万1950円


 来週(4月8日~12日)は、総じて底堅い相場展開が続き、日経平均株価はもち合いレンジの上放れを試す展開が期待されます。

 週初は、今週末の4月5日発表の米雇用統計の結果が幾分影響することになりそうですが、ADP雇用統計の弱さで織り込み済みと考えます。

 米中通商協議に関しては、トランプ大統領は「米国と中国が今後4週間以内に貿易協議で合意することを目指している」と述べたと伝えられています。期待のみでの上昇は見込みづらいところはありますが、日本の大型連休中にも合意する可能性が出てきています。そのため、リバーサルの流れは継続しやすく、低迷が続いていた景気敏感セクターへの資金流入が意識されやすいところでしょう。

 また来週は、ファーストリテイリング(9983、4/11発表)などの小売大手の決算が予定されています。4月4日に発表されたセブン&アイ・ホールディングス(3382)の2020年2月期の業績予想が、予想通りの慎重な内容となっていますが、ファーストリテイリングの決算によりムードを変えてくるかが注目されます。

 その他、安川電機(6506)の決算は中国関連銘柄へのセンチメントに影響を与えますので、発表後の株価動向に市場の関心が集まりやすいので要注目です。安川電機は1月に下方修正を出しましたが、今回の決算発表により悪材料が出尽くしたとなると、他の中国関連銘柄の見直しにもつながりやすいでしょう。

 さらに、米国では決算発表シーズンに入り、来週はJPモルガン・チェース(JPM)ウェルズ・ファーゴ(WFC)の決算が予定されています。米国企業の決算については慎重論が高まっており、また日本の大型連休中に決算発表シーズンのピークを迎えることも売買の手控え要因になっています。しかし、先行するJPモルガン・チェースウェルズ・ファーゴの決算が想定内であれば、今後本格化する米国企業の決算に対する警戒感も、若干和らいでくる可能性がありそうです。

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
FUJIジャパンが+50.04%で今週の値上がり率トップに!

 今週(4月1日~5日)の値上がり率トップは、FUJIジャパン(1449)でした。3月下旬辺りから動意をみせていましたが、3月末に営業力強化に向けた組織変更と人事異動リリース。その後はストップ高の交えての上昇が続き、週間の上昇率は50%を超えています。

 2位のマルマエ(6264)は、通期業績予想の下方修正を発表。これが嫌気され大きく下げて始まりましたが、その後は強いリバウンドをみせています。

 一方、値下がり率をみると中小型株が中心です。ワースト1のオンコリスバイオファーマ(4588)は、前の週ではリバウンドを強めていましたが、今週はそのリバウンド部分の倍近くの下落となるなど、相変わらず中小型のバイオ株は値動きが荒いです。2位のMTG(7806)は、業績予想の下方修正が嫌気されています。

 その他、新元号関連として物色されていた元号関連ですが、「令和」の発表を受けて、材料出尽くしから資金が流出しました。AmidA(7671)が値下がり率4位に入ったほか、カワセコンピュータサプライ(7851)が6位、野崎印刷紙業(7919)が7位、光陽社(7946)が10位と軒並み値を下げています。

【今週の値上がり率ランキング】※銘柄名をクリックすると最新株価・チャートへ
1位:+50.04% FUJIジャパン(札証ア・1449)
2位:+47.13% マルマエ(東1・47.13)
3位:+44.57% サノヤスホールディングス(東1・7022)
4位:+44.42% 安永(東1・7271)
5位:+43.16% フェニックスバイオ(マザ・6190)

【今週の値下がり率ランキング】※銘柄名をクリックすると最新株価・チャートへ
1位:−48.32% オンコリスバイオファーマ(マザ・4588)
2位:−28.96% MTG(マザ・7806)
3位:−28.43% ASJ(マザ・2351)
4位:−27.71% AmidAホールディングス(マザ・7671)
5位:−26.64% 日本一ソフトウェア(JQ・3851)

【今週の出来高ランキング】※銘柄名をクリックすると最新株価・チャートへ
1位:475,327,000株 みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)
2位:400,166,100株 エー・ディー・ワークス(東1・3250)
3位:223,465,500株 ジャパンディスプレイ(東1・6740)
4位:212,707,300株 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東1・8306)
5位:126,233,500株 ガンホー・オンライン・エンターテイメント(東1・3765)

【来週の主要イベント】
ファーストリテイリングや安川電機の決算に注目!

<4月8日(月)>
・3月景気ウォッチャー調査
・決算発表 ニトリホールディングス(9843)

<4月9日(火)>
・決算発表 J.フロント リテイリング(3086)

<4月10日(水)>
・2月機械受注
・決算発表 良品計画(7453)イオン(8267)
・米国FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨公表
・臨時の欧州連合(EU)首脳会議(英国のEU離脱問題について)
・第28回 Japan IT Week【春】(東京ビックサイト)
 ※IoT、組込みシステム開発技術に特化した、IT専門展
・第8回 IoT/M2M展【春】(東京ビックサイト)
 ※IoT/M2Mシステムを構築するためのあらゆる製品が一堂に集まる専門展

<4月11日(木)>
・中国3月消費者物価指数
・決算発表 ファーストリテイリング(9983)安川電機(6506)
・決算発表 JPモルガン・チェース(JPM)ウェルズ・ファーゴ(WFC)

<4月12日(金)>
・米国4月ミシガン大学消費者信頼感指数
・英国EU離脱交渉の延長期限(英国による欧州議会選挙の公示期限)

【来週の注目銘柄】
北朝鮮ミサイル関連銘柄から、
決算発表を迎える要注目銘柄まで、3銘柄をピックアップ!

デジタルハーツホールディングス(2019年4月5日時点)
業種 市場・コード 株価 PER PBR
情報・通信 東・13676 1328円 18.9倍 6.56倍
来週はIT関連のイベントが開催されるため、関連銘柄の一角として注目
家庭用ゲーム機向けやスマホのオンライゲームなどの不具合検出(デバッグ)が主力です。3月22日には2019年3月期計画の下方修正を発表しましたが、WEBサイトや業務システムなどIT全般に関わるソフトウェアを検証する「エンタープライズ事業」を第2の収益の柱とすべく事業拡大に向けた取り組みを強化しており、人材をはじめとする積極的な先行投資を実施したことによります。加速し続けるIoT化によって、システムテストの需要は今後ますます拡大することが見込まれます。また、 来週はIoT/M2M展などIT関連のイベントが開催されるため、関連銘柄の一角として注目します。
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石川製作所(2019年4月5日時点)
業種 市場・コード 株価 PER PBR
機械 東1・6208 1731円 138.0倍 3.60倍
「4月15日に北朝鮮がミサイル発射」という疑惑から、防衛関連の銘柄に注目が!
段ボール製函印刷機を手掛けていますが、防衛機器も手掛けており、防衛関連の位置づけです。北朝鮮が4月15日に、「人工衛星」と称して弾道ミサイルを発射する可能性が現実味を増してきたほか、弾道ミサイル(SLBM)を3~4基が搭載可能となる新型の潜水艦を建造中とも報じられていますので、地政学リスクが高まる可能性がありそうです。株価は、3月から3月半ばにかけて急動意をみせており、その後は25日移動平均線を支持線にこう着が続いていますので、煮詰まり感があります。
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安川電機(2019年4月5日時点)
業種 市場・コード 株価 PER PBR
電気機器 東1・6506 3965円 22.9倍 4.26倍
4月11日の決算発表で「アク抜け」に期待!
大手産業用ロボットメーカーの一角です。来週の4月11日に決算発表が予定されていますので、市場の関心が集まるでしょう。米中貿易摩擦の影響等から、1月には業績予想を下方修正しています。しかし、株価は米中通商協議の進展期待から出直り基調にあり、また逆日歩が発生していることもあって、買い戻しが株価を押し上げています。楽観視はできませんが、悪材料は相当織り込まれていることもあり、決算で”アク抜け(悪材料の出尽くしで株価が下げ止まる、または反転すること)”が一段と強まる展開を期待したいところです。その他、2020年夏に稼働する開発拠点「安川テクノロジーセンタ」(YTC)を活用し、製品開発スピードを従来の2倍に引き上げると報じられており、競争力の高まりも材料視されます。
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