来週の日経平均株価の予想レンジを発表!

来週(4/15~19)の日経平均株価の予想レンジは2万1700~2万2000円! 「米国市場の決算シーズン」や
「日米通商交渉」など、海外要因の動向に注目!

2019年4月12日公開(2019年4月14日更新)
ラカンリチェルカ(村瀬 智一)
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今週の日経平均株価は膠着感の強い展開に!
個別銘柄では、ソニーやバイオ株の一部が人気化

 今週(4月8日~12日)の日経平均株価は、膠着感の強い相場展開が続きました。

 週初こそ、3月の米雇用統計の結果を手掛かりとした米国市場の上昇を受け、日経平均株価は昨年12月5日以来の2万1900円を回復しました。しかし、同水準に位置している200日移動平均線が心理的な抵抗線として意識され、結果的に跳ね返されてしまいました。一方で、週半ばには2万1600円を下回る局面もみられましたが、米中通商協議への期待感から下を売り込む流れにもならず、結局は狭いレンジ内で取引が続きました。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:楽天証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 個別銘柄では、「ヘッジファンドの米サード・ポイントが再び買い増している」と伝わったソニー(6758)が動意づいたほか、オンコリスバイオファーマ(4588)サンバイオ(4592)など、バイオ株の一角が個別の材料で人気化しました。

 そのほか、決算発表がらみでは、ファーストリテイリング(9983)が買い気配で始まる一方で、安川電機(6506)が売り気配から始まり、明暗を分けました。

来週の相場は、引き続きトレンドのない状態が継続!
米国市場で始まる決算発表シーズンも要注目

【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 2万1700円 ~ 2万2000円


 来週(4月15日~19日)の日経平均株価は、引き続き大きなトレンドが出難い状況が続きそうです

 来週から米国では決算発表が本格化しますが、それに先駆けて本日4月12日のJPモルガン・チェース(JPM)ウェルズ・ファーゴ(WFC)の決算を受けた米国市場の反応が注目されるでしょう。米国企業の決算に対する警戒感が根強く残っている状況ですが、出足が好調となれば、ひとまず警戒感が和らぐことになりそうです。

 また、市場の反応は限られているようですが、欧州連合(EU)が英国のEU離脱期限を2019年10月31日まで再延期することを決めたことで、日本のゴールデンウィーク10連休中における過度な波乱への警戒感は和らぎ、リスク回避姿勢が後退する見通しです。

 米中通商協議については、月内の合意はないとの見方がコンセンサスであるため、引き続き合意期待が下支えとして意識されるところでしょう。

 また、4月17日に中国では「1-3月期実質GDP」「3月鉱工業生産」「3月小売売上高」などの経済指標の発表が予定されています。これらの経済指標が予想を上回ってくるようだと、中国経済の減速懸念が後退し、中国関連銘柄への買い戻しにつながるでしょう。

 一方で、4月15日から、日米通商交渉がワシントンで開かれます。市場はそれほど警戒していないようですが、7月の参院選後の交渉決着を望む日本側は、交渉の範囲を限定する予備的協議としたい考えです。しかし、米側には医薬品やサービスなども早期交渉対象に含めようという声もあり、意見が衝突する可能性はあるでしょう。そのため、交渉の内容次第では為替への影響も考えられ、週初は見極めムードが強まりそうです。

 なお、米国・欧州・香港などでは、来週末4月19日がグッドフライデー(聖金曜日)の祝日で休場となり、海外勢の資金流入が限られることになります。そのため、閑散に売り無しといった格好での底堅さが意識されることも考えられます。

 物色としては、決算など個別の材料のほか、ゴールデンウィーク10連休の接近による逆日歩発生銘柄など、需給状況が売りに傾いている銘柄へは買い戻しを誘う思惑の売買が活発化する可能性があります。
【※逆日歩発生銘柄についての関連記事はこちら!】
GWの前に「逆日歩銘柄の買い戻し」による株価上昇が期待できる銘柄はこれだ! 「信用買い残」などの需給要因を想定したスクリーニングでお宝株を発掘しよう

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
バイオ株の「キャンバス」が+68.44%で値上がり率トップ!

 今週(4月8日~12日)は、キャンバス(4575)が上昇率トップとなりました。その他にもバイオ関連への物色が続いていますが、それらへの支援材料になったのが3位のオンコリスバイオファーマ(4588)です。

 オンコリスバイオファーマは、食道がんを対象として国内で開発中のがんのウイルス療法「テロメライシン(OBP-301)」について、中外製薬(4519)と日本・台湾における開発・製造・販売に関する独占的ライセンス契約や資本業務提携契約を締結したことが材料視されました。その結果、オンコリスバイオファーマは連日のストップ高で急伸しましたが、さすがに買い疲れから週末には利益確定が優勢となり、キャンバスに資金がシフトした格好です。

 5位の高見沢サイバネティックス(6424)は、財務省が20年ぶりに紙幣デザインを刷新するとの発表を受けて、新札関連銘柄として急騰しました。

 一方で下落率を見ると、窪田製薬ホールディングス(4596)がトップ。窪田製薬ホールディングスは、3月半ばに米航空宇宙局(NASA)と共同開発契約を締結したとの発表で急伸しましたが、今週は買い一巡後の反動安が続いたようです。

■今週の値上がり率トップ5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 +68.44 キャンバス(マザ・4575)
2 +57.32 サイジニア(マザ・6031)
3 +53.82 オンコリスバイオファーマ(マザ・4588)
4 +36.42 デザインワン・ジャパン(東1・6048)
5 +35.78 高見沢サイバネティックス(JQ・6424)
■今週の値下がりワースト5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 −21.74 窪田製薬ホールディングス(マザ・4596)
2 −20.99 富士ソフトサービスビューロ(東2・6188)
3 −18.61 インパクトホールディングス(マザ・6067)
4 −17.99 エムアップ(東1・3661)
5 −17.83 レノバ(東1・9519)
■今週の出来高トップ5
順位 出来高(株) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 323,014,200 みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)
2 271,371,400 エー・ディー・ワークス(東1・3250)
3 198,676,700 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東1・8306)
4 159,414,300 楽天(東1・4755)
5 150,008,700 KeyHolder(JQ・4712)

【来週の主要イベント】
米国市場で決算発表シーズンが本格的にスタート!

<4月15日(月)>
◆決算発表 串カツ田中ホールディングス(3547)
◆日米通商交渉
◆米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数
◆決算発表 ゴールドマン・サックス・グループ(GS)シティグループ(C)

<4月16日(火)>
◆独4月ZEW景況感調査
◆米3月鉱工業生産
◆決算発表 ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)ネットフリックス(NFLX)IBM(IBM)

<4月17日(水)>
◆3月貿易統計
◆3月全国百貨店売上高
◆3月訪日外客数
◆OPEC定例総会
◆中1-3月期GDP
◆中3月小売売上高
◆中3月鉱工業生産
◆欧2月貿易収支
◆米2月貿易収支
◆米地区連銀経済報告(ベージュブック)
◆決算発表 モルガン・スタンレー(MS)アルコア(AA)

<4月18日(木)>
◆米3月小売売上高
◆米4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
◆決算発表 アメリカン・エクスプレス(AXP)

<4月19日(金)>
◆3月全国消費者物価指数
◆決算発表 モーニングスター(4765)

<4月21日(日)>
◆統一地方選挙、衆参両院議員の欠員を補う統一補欠選挙

【来週の注目銘柄】
信用取引の「売り残高」が大きく、
「買い戻し」の流れが期待できる銘柄が狙い目!

日本M&Aセンター(2019年4月12日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
サービス業 東1・2127 3085円 58.6倍 19.25倍
中小企業における「経営者の後継者問題」が後押しに
中堅・中小企業の友好的M&A支援で、実績No.1のM&A仲介会社になります。最近では「経営者の後継者問題」が社会問題にもなっており、良好な事業環境にあるとみられます。長期的にも成約件数は順調に増加しており、5年で3.2倍に増えています。株価は、高値圏でのもち合いからチャート上の煮詰まり感があります。信用倍率(買い残高÷売り残高)は0.84倍と売り残高が多い需給状況ですので、売り方には厳しい需給状況でしょう。
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串カツ田中ホールディングス(2019年4月12日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
小売業 マザ・3547 2553円 53.3倍 9.54倍
全面禁煙化により、ファミリー層が増え、土日祝日の売上が増加
関東を中心に「串カツ田中」をチェーン展開している企業で、4月15日に2019年11月期第1四半期決算の発表が予定されています。店舗数(直営店+FC店)は順調に拡大中。店舗の全面禁煙化を実施したことで、会社員・男性グループの減少や客単価の減少といった影響がみられますが、一方で、ファミリー層が増加しているほか、土日祝日の売上が増加しています。3月の月次動向では、全店売上高が前年同期比40.0%増、既存店売上高が同0.4%減でした。信用倍率(買い残高÷売り残高)は0.85倍と売り残高が多い需給状況ですので、決算内容次第では買い戻しを誘う流れが意識されそうです。
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キングジム(2019年4月12日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
その他製品 東1・7962 872円 20.6倍 1.18倍
「令和」グッズの需要期待から下期回復に期待!
オフィス文具、デジタル文具などを手掛けています。足元の業績については、文具事務用品事業において新製品は好評であったものの、主力の厚型ファイルの販売減などにより、第2四半期の営業利益は前年同期比で5割減となりました。ただし、 新元号の「令和」入りクリアーホルダーなど、「令和」グッズの需要期待から下期の回復が期待されます。信用倍率(買い残高÷売り残高)は0.49倍と売り残高が多い需給状況です。株価は25日移動平均線を支持線としたリバウンド基調が継続しています。同線から上放れてくるようだと、売り方の買い戻しを意識したトレンド形成が期待できそうです。
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