新入社員も転職者も、「会社選びを間違えた!」と思ったらどうすればいいのだろうかPhoto:PIXTA

3回に1回は間違える

 新年度を迎えた4月の第3週に入った。新入社員の皆様はそろそろ職場の様子が分かってきた頃合いではないだろうか。そして、何割かの方は、自分が「就職先を間違えた!」と後悔しているのではないかと想像する。

 また、新卒の新入社員ばかりではなく、中途採用の社員でも「年度」を区切りに前職を離れたり、新しい職場に着任したりという方で、「転職先を間違えた!」と思っている方がいるのではないか。

 常々思うのだが、人は3回に1回くらいの割合で重大な選択を間違える生き物だ。

 新卒の社員が「3年以内に3割辞める」ということが、10年以上も前から言われているが、この状況は、景気が良くても悪くても比較的安定している。景気のいい時は希望する就職先に就職しやすいが転職も容易であり、不景気な時には希望する就職が難しい一方で次の職を見つけることが難しいので離職に慎重になる、といった背景があるのかもしれないが、「就職の選択の3分の1くらいは失敗するものだ」と考えておくのが分かりやすいのではないか。

 別の例として、日本人の夫婦の3組に1組は離婚するというから、「結婚」も就職と同程度の確率で間違える選択のようだ。