4月17日、ドル/円が17日、年初来高値を更新した。直接のきっかけは日米通商交渉で為替条項に関する議論が表面化しなかったことだが、英国の欧州連合(EU)離脱問題など当面のリスク要因が後退しつつあり、円に下落圧力がかかりやすくなっている。写真は2011年8月撮影(2019年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 17日 ロイター] - ドル/円が17日、年初来高値を更新した。直接のきっかけは日米通商交渉で為替条項に関する議論が表面化しなかったことだが、英国の欧州連合(EU)離脱問題など当面のリスク要因が後退しつつあり、円に下落圧力がかかりやすくなっている。相次ぐ日本企業による海外企業の買収が、経常収支や円相場に構造変化をもたらしている点も関心を集めている。

ドル押し目待ち戦略は不発

 17日午前の外為市場で、ドルは一時112.17円まで上昇。3月5日の年初来高値を上抜け、昨年12月20日以来4ヵ月ぶり高値を更新した。

 この日の手がかりは日米交渉。日本時間の朝方、ワシントンで会見した茂木敏充経済再生担当相が、為替問題については財務相間で議論すると交渉で伝えたと発言。米側から特段の反応もなかったことで、市場では「日本は無事に切り抜けた」(大手証券)との見方が広がり、円高警戒感が後退したという。