病院での治療で
現状維持率9割超!

 男性型脱毛を引き起こす原因物質と考えられているのが、男性ホルモンの一種であるDHTだ。病院で処方してもらう唯一の内服薬「プロペシア」(万有製薬)は、このDHTの産生をブロックする。なお、DHTの産生を抑えても「性欲がなくなる」「精子がつくられない」といった性機能上の問題は心配しなくていい。

 きわめて安全なクスリだが、唯一服用してはダメなのは妊婦(とその予備軍)。胎児に悪影響を与えるリスクがある。

薄毛の原因物質を作らせない!
 男性型脱毛に特異的に働くプロペシアに対して、発毛剤、育毛剤といった外用薬は体中のどこに塗っても効果が出る。さまざまな外用薬があって、それぞれ効果はあるが、グローバルスタンダードは有効成分ミノキシジルを含む「リアップ」(大正製薬)だけである。

 効きのメカニズムが違う内服薬プロペシアと外用薬リアップを併用すると効果が高くなる。公式には推奨されないが、朝と晩で別の外用薬を塗るのもいいだろう。

 男性だけを見ても、薄毛を気にしている約800万人のうち、病院で治療を受けているのは、10万~20万人と推測されている。

 もちろん万人が治療で薄毛が治るものではないが、若くて典型的な男性型脱毛の人ほど治療効果は高い。“現状維持”率は9割を超える。診察は問診だけのことが多い。積極的に皮膚科の門をたたいてみたらいかがだろうか。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 佐藤寛久)