チャットアプリ「カカオトーク」4月15日、アジア各国でデジタル企業が消費者向けの金融サービス分野に進出し、伝統的な銀行に挑んでいる。写真は、チャットアプリ「カカオトーク」。同アプリを展開するカカオ傘下のカカオバンクは2017年、韓国当局から免許を与えられた。昨年3月撮影(2019年 ロイター/Thomas White/Illustration)

[香港 15日 ロイター] - アジア各国でデジタル企業が消費者向けの金融サービス分野に進出し、伝統的な銀行に挑んでいる。巨大なユーザー網を活用することで、中国の両雄、アリババ、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)が敷いた道に続こうとしている。

 変化は始まったばかりだが、動きの遅い欧州および北米の金融業界とは対照的だ。欧米では、金融スタートアップ企業はデジタル企業ではなく、ベンチャーキャピタルと既存金融機関の後ろ盾を得る場合が多い。

 デジタル企業は、メッセージアプリやオンライン旅行予約といった既存サービスを円滑に銀行サービスと融合させられるのが強みだ。

 中国のオンライン保険、衆安在線財産保険傘下の衆安国際のWayne Xu社長は「香港で銀行口座を開こうと思えば、支店に行って1時間も質問に答え、さらに電話が返って来るのを待たなければならない。ところが銀行窓口で聞く必要のある情報はすべて、もともと携帯電話で収集できるものだ」と話す。