日銀本店4月25日、日銀は金融政策決定会合で、「少なくとも2020年春ごろまで」は現在の長短金利目標を維持することを約束し、同時に公表した新たな「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、2021年度も物価が目標の2%に届かないとの見通しを示した。写真は都内の日銀本店で2016年3月撮影(2019年 ロイター/Yuya Shino/File Photo)

[東京 25日 ロイター] - 日銀は25日の金融政策決定会合で、「少なくとも2020年春ごろまで」は現在の長短金利目標を維持することを約束し、同時に公表した新たな「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、2021年度も物価が目標の2%に届かないとの見通しを示した。上がらない物価に対し、日銀がフォワードガイダンス見直しという「カード」を切ったが、その効果は未知数だ。

 緩和長期化の副作用が、地域金融機関の経営面に「噴出」するリスクも高まっており、日銀がどこかの時点で、さらに別の「カード」を切る可能性もありそうだ。

 黒田東彦総裁は25日の会見で、フォワードガイダンスを明確化した理由について「強力な緩和を粘り強く進めていく姿勢を明確に示すことが必要と判断した」とし、修正によって市場の一部の思惑よりも「(時間軸が)もっと長いということを明確にした」と語った。

 展望リポートでも、新たに示した2021年度の消費者物価(生鮮食品除く、コアCPI)見通し(政策委員の大勢見通しの中央値)が前年比1.6%上昇となり、総裁は21年度中に物価が目標の2%に達する可能性は「低い」との見解を示した。