五輪選手村マンション HARUMI FLAG模型150分の1スケールのHARUMI FLAG模型 Photo by Tomomi Matsuno

2020年の東京五輪で選手村となる東京・晴海の巨大開発地区は、五輪終了後に5632戸のマンション群を擁する街に姿を変える。5000万円台の分譲もあり、見学予約が殺到している。値付け、内装や引き渡しのスケジュール、交通など異色尽くしの大規模開発「HARUMI FLAG」をレポートする。(ダイヤモンド編集部 松野友美)

 東京都中央区晴海5丁目西地区の不動産開発「HARUMI FLAG(ハルミフラッグ)」のモデルルームが、ゴールデンウィーク初日から一般公開され、10日間で事前予約した約1000組が見学に押し寄せた。

 HARUMI FLAGは約13ヘクタールの土地に、2棟の分譲向け高層タワーと17棟の分譲向け板状棟(中層のマンション)、4棟の賃貸住宅が建つ大規模開発。部屋数は分譲4145戸、賃貸1487戸。入居者が埋まれば約1万2000人が暮らす街の誕生となる。

 販売前には2020年東京オリンピック・パラリンピックの選手村として使われる。20年1月から1年間は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に貸し出され、その後、部屋を改装して新築として分譲販売・賃貸貸出されるというわけだ。

 住宅棟群は4エリアに分かれており、中央部分には小中学校や商業施設エリアを計画し、電力供給のための水素ステーションや公園も建設される。分譲と賃貸物件の完成は2022年秋で、分譲の入居開始は23年3月末。小中学校の開校による“街開き”は23年4月を予定している。