中国個人投資家、株安原因のトランプ投稿把握できず5月8日、トランプ米大統領の5日のツイッター投稿で、中国製品への関税引き上げを表明したのをきっかけに、今週は世界の株価が急落した。上海で6日、株価を見る投資家(2019年 ロイター/Aly Song)

[上海/北京 8日 ロイター] - トランプ米大統領の5日のツイッター投稿で、中国製品への関税引き上げを表明したのをきっかけに、今週は世界の株価が急落した。ところが最も売りが激しかった中国では、インターネットと報道の規制により投稿内容が個人投資家に伝わらず、資本市場の国際化を目指す政府方針との矛盾が浮き彫りになった。

 週明け6日、中国の機関投資家は世界に接続する取引ターミナルを通じ、最新の動向を把握することができた。しかし中国株式市場の出来高で約8割を占める個人投資家の多くは、その日遅くになるまで株価急落の背景で何が起こっているのか分からないままだった。

 香港浸会大学の経済学部助教授、ポール・ラク氏は「機関投資家や国際的な金融機関、情報網を張り巡らした洗練された投資家など、情報を受け取りやすい人々は、個人投資家に先んじてポジションを調整することができる」と指摘。6日の株価急落で損をしたのは大半が個人投資家だったと推測した。

 報道機関はこの日、中国政府からトランプ氏のツイッター投稿を報じないよう命じられた。ソーシャルメデイア上でも関連コンテンツが検閲を受け、ストラテジストはリポートでトランプ氏に言及しないよう指導を受けた。