今から20年前ということは2000年前後だ。その頃はまだスマートフォンやタブレットはなかった。インターネットは利用できたが、少々分厚く重いノートパソコンにPHSデータ通信カードを差し込み、今では考えられないくらい遅い通信速度で、メールを送るなどしていた頃である。このころのビジネスの環境を振り返ってみよう。

仕事に対して
どんな取り組みをしてきたのか

 2001年にNTTがBフレッツ(光・IP通信網)サービスを提供開始した。

 2004年には、IBMがパーソナルコンピューター事業をレノボに売却した。コンピューターを作り続けてきたIBMが、パーソナルコンピューター事業を売却するなど当時は考えられなかった。

 iPhone3Gが日本に初上陸したのが2008年、iP adは2010年だ。2000年から2010年に至るまで、パソコンのスペックや形状、軽量化は劇的に進化した。これに伴って、どこでも仕事ができる環境が出来上がってきた。

 これらのビジネスを支えるパソコンや通信回線等が劇的に早くなったことで、ビジネスも高速化してきた。現在課長や部長で活躍している人の多くは、この環境の変化をうまく捉えて、仕事で結果を出してきた人たちだ。

 一方、彼らの同期には、今もまだ管理職についていない方々もたくさんいる。このキャリアの違いには、多様な背景や経緯、担当先の難易度、彼らの上司、環境、運など、さまざまな要因があったはずだ。

 ビジネスで成功するために何を見ておくべきなのかを検討するなら、前述の外的要因以外の他に、本人が仕事に対してどのような取り組み方をしてきたのかということも絶対に見落とせない。

 仕事への取り組み方は自分でいかようにも変えられるものであり、ビジネスで結果を出すことに直接関わることだからだ。

ビジネスで成功している人は
「積極的に自らブレる」

 現在のビジネスシーンでは、成功している人やリーダーに興味深い特徴がある。

 これまでは、ビジネスで成功している人やリーダーには「その仕事に対して強い信念を持ってブレない、コツコツ努力を続けて、心変わりしない」というイメージを持つ方も多いだろう。