珍しい食材が並ぶから話題も弾んでくる。皿にのったもの全部を平らげても油切れがいいから、胃が重たくなることが無い。和食の腕は天ぷらで測れるというが、その通りかもしれない。

(写真左)一番左が姫竹でほくりとした食感。真ん中の手前には新茶の葉をさくりと揚げてある。天ぷらは岩塩で頂く。薄衣で油切れがよく、酸味のある日本酒とよく合う。(写真右)京都の万願寺の赤唐辛子。いい香りがした。

 学芸大学は特別賑やかな繁華街があるわけではないが、大人たちが声を掛け合って行きたくなる飲食店が集まっている街だ。その街が夜の鈍い光に包まれる頃、「遊山」が輝きを増してくる。

 蕎麦屋酒が心に安らぎを取り戻し、明日に歩を進める、少しばかりの力をくれることを知る。学芸大でまたとない夜蕎麦を誰と味わうか。女友達にするか、上司にするか、それとも気のおけないあのお得意を不意に連れて行こうか、悩むのもまた楽しい。

「手打ち十割 遊山」
●営業案内
・住所 東京都目黒区鷹番2-19-3
・電話 03-3715-0461
・営業時間 11:30~15:00 17:30~23:30(LO) 定休・日曜
●予算:2000~5000円
●HPhttp://yusan-soba.com/
●おすすめ:手挽きの十割せいろは是非物(940円)だが、ごませいろとくるみせいろも人気があって漬け汁の風味が楽しめる(共に1260円)魚のお造りは旬時期によって食材が違うが1000~1200円。本文の初夏の野菜天ぷら(1000円)、定番物では玉子焼き(500円)、いたわさ(800円)がある。ランチは、ほうとううどんかせいろにのり巻き(小鉢つき)がついて1050円の人気セットがある。2時頃からはこのセットで日本酒を楽しむ客が多い。
●酒・料理:日本酒は純米を中心に4、5銘柄を用意してある。ビールは生とビン、梅酒や焼酎があり、男女、年代別に楽しめる。料理は築地で産地明記の食材を揃えてあって、刺身、煮物、揚げ物、天ぷらと多彩。2人、3人での会食や接待に十分満足できる本格料理になっている。
●訪問:23時30分がラストオーダーなので、急な会食でも空きを確認して楽しめる。カウンター席10人が満席なので、2、3人で予約してゆっくり楽しめる席にしたい。
●地図こちら