「エクスティンクション・レベリオン」の参加者5月8日、今や、科学的にも裏付けられつつある。飽くなき経済成長の追求は地球上の生命を支える基盤を蝕んでおり、このままの流れが続けば、貧富にかかわらず、どの国も苦い結果を避けることはできそうにない。写真は4月、ロンドンでデモ行進し、気候変動対策を訴える「エクスティンクション・レベリオン」の参加者(2019年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 8日 ロイター] - 飽くなき経済成長の追求は地球上の生命を支える基盤を蝕んでおり、このままの流れが続けば、貧富にかかわらず、どの国も苦い結果を避けることはできそうにない――。このことは今や、科学的にも裏付けられつつある。

 では、世界はどうすれば針路を変えられるのだろうか。

 まだ非主流派ではあるものの、世界中に張り巡らされた緊密なネットワークに参加するエコノミスト、草の根の活動家、企業経営者、政治家、そして一部の投資家たちが、その答えを描き出そうとしている。

 どのような構想か。米国とモザンビークのように全く異なる経済においても共通の尺度とされる国内総生産(GDP)よりも、もっと総合的な進歩概念をもとに、国家、地域コミュニティ、自然のあいだに新たな関係を打ち立てる、というものだ。

「環境の崩壊と気候変動という双子の課題に対処できるような経済体制を目指して私たちがしっかり進んでいくために必要なことをやっている国家は、地球上には存在しない」と語るのは、ロンドンの公共政策研究所の准研究員であり、「This Is A Crisis(これは危機である)」と題する新たな環境分析レポートの主執筆者を務めたローリー・レイバーンラングトン氏。