仏ルノー、日産業績悪化の機をとらえて統合へ布石か5月14日、日産自動車は、2019年3月期利益が大きく減少したと発表するとともに、今期はさらに減益になるとの見通しを示した。1月撮影(2019年 ロイター/Christian Hartmann)

[パリ/東京 14日 ロイター] - 日産自動車は14日、2019年3月期利益が大きく減少したと発表するとともに、今期はさらに減益になるとの見通しを示した。

 この機をとらえて仏ルノーは、日産との経営統合に向けた布石の1つとして、日産の西川広人社長が主導する現経営体制にくさびを打ち込もうとひそかに働き掛けている。両社の複数の関係者が明らかにした。

 今年1月にカルロス・ゴーン被告の後任としてルノーの新会長に就任したジャンドミニク・スナール氏の目からすると、事態を進める上で西川氏の存在が邪魔になる、と何人かの関係者はロイターに語った。

 西川氏はルノーとの統合を拒否しているものの、業績不振が鮮明になった以上、統合を迫る圧力が増すのは間違いない。西川氏に近いある幹部は「ルノーは日産の業績悪化を利用して統合交渉に臨むよう求め続けるだろう。既に彼らは本日、そうした動きを再開した」と打ち明けた。

 統合問題は、早ければ15日に開かれる日産取締役の会合で話題になるかもしれない。この会合は20日の正式な取締役会に向けた予備的な話し合いだ。