銀行系スマホ決済は三つ巴

 このように複数の銀行が共同でスマホ決済に取り組むのは、バンクペイが初めてではない。

 代表例の1つが、GMOペイメントゲートウェイ(PG)が提供する決済システムの「銀行ペイ」だ。支払いの仕組みは、バンクペイと同様、即時口座引き落とし形式。ゆうちょ銀行や横浜銀行など9つの銀行グループがシステムに相乗りし、それぞれ「ゆうちょペイ」や「はまペイ」という独自の決済サービスを提供している。

 ゆうちょペイは5月8日に始まったばかりだが、はまペイは2017年7月からサービスが始まっており、バンクペイ陣営と比べると2年先輩ということになる。この銀行ペイに加えて、銀行界にはもう1つ、キャッシュレス連合が存在する。

 今年3月より開始した、みずほフィナンシャルグループ(FG)が提供する「Jコイン」だ。バンクペイとは決済モデルが異なり、銀行口座から直接スマホにチャージする「電子マネー形式」である点が特徴だ。みずほFGが広げた傘の下にすでに40行の金融機関が集まっている。

 他にも、三菱UFJFGが「coin」という仮想通貨系決済サービスの提供を水面下で進めてはいる。ただ、すでにサービスインを発表したものに限れば、地方銀行を巻き込んだ銀行系スマホ決済のプラットフォームとして、バンクペイ、銀行ペイ、そしてJコインが並立するという三つ巴の様相を呈している。