対中輸出6.3%減、日本企業に暗雲5月22日、4月貿易統計では輸出総額が2カ月ぶりに増加したが、中国向けが金額・数量ともに大幅減少し先行きに不安が広がっている。都内で2017年撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[東京 22日 ロイター] - 4月貿易統計では輸出総額が2ヵ月ぶりに増加したが、中国向けが金額・数量ともに大幅減少し先行きに不安が広がっている。中国経済の減速に加え、5月に入ってからの米中関税合戦や中国の華為技術(ファーウェイ)に対する米国の実質的な禁輸措置の公表により、中国輸出比率の高い日本企業の業績に懸念が生じている。

 一方、米国向けでは自動車の輸出が急増し、25日のトランプ米大統領の訪日を前に、日本にとっては「不都合な」データになりかねない。

 4月輸出総額は、季節調整後の参考値で6兆6394億円と前月より0.6%増えた。日銀が22日に公表した実質輸出入(季節調整済み)によると、4月の実質輸出は前月比プラス1.4%となった。

 だが、企業の輸出活動に勢いはみられない。米中貿易摩擦の影響で不振が続き、今回も輸出全体にマイナス寄与した上位3品目のうち、2品目は中国向けの液晶デバイス製造装置や電子部品だった。

 4月の対中輸出額は1兆2329億円で前年比6.3%減少、2ヵ月連続のマイナスとなった。