金相場に「ドル高耐性」
5月23日、ドル高にもかかわらず、金価格が底堅く推移している。本来は逆相関の関係にあるが、今年に入ってから、その相関が大幅に低下している。写真は金の延べ棒。ウイーンで2016年3月撮影(2019年 ロイター/Leonhard Foeger)

[東京 23日 ロイター] - ドル高にもかかわらず、金価格が底堅く推移している。本来は逆相関の関係にあるが、今年に入ってから、その相関が大幅に低下している。金はドル建てで取引されるため、ドル高時には割高感が生じるが、米中貿易摩擦による世界経済の減速懸念やグローバルな地政学リスクの高まりで、安全資産としての金に対する根強い需要があるとみられている。

新興国中銀などが購入

 ドル指数と金現物相場の相関係数は、昨年1年間でみるとマイナス85%と明確な逆相関を示していた。

 しかし、今年の5ヵ月間では45%まで低下。ドル高局面で金が売られるという法則は、通用しなくなっている。

 ドル指数は、足元で98ポイント付近と2年ぶりの高値圏にある。一方、金現物相場は、1オンス1274ドル台。ドル指数が現在と同水準だった2017年5月の金価格は1220ドル台であり、ドル高でも金が売られにくい「ドル高耐性」が生じている。