代表はコンサル、DeNAのベンチャー投資担当を経て起業

 スナックミー代表取締役の服部慎太郎氏は、ボストン コンサルティング グループやディー・エヌ・エー(DeNA)のベンチャー投資部門で活躍してきた経歴をもつ。仕事で関わってきた起業家の姿に憧れ、2015年9月、34歳で起業。その時に事業領域として選んだのが、”お菓子”だった。

「特にコンサル時代は働き詰めで、(時間がなくて)机の中にあるお菓子が主食になるような生活を送ってきました。この頃から、週末にはマルシェに行く習慣があったのですが、近場ではなかなかお気に入りのお菓子を購入できない状況でした。それを変えたいという思いがあったこと。そして子どもが生まれてから、お菓子の原材料や成分に気を遣うようになったのが、このサービスを選んだ動機でした」(服部氏)

 当初は自然派のお菓子を自社でセレクトし、組み合わせて販売するかたちで事業をスタートした。しかし、ユーザーが増えるにつれ「もっとこういうお菓子を食べたい」「このお菓子に別の味はないの」といった声が届くようになってきた。

「だったら自社で手がけてしまえば」と、2018年からはオリジナル商品の提供に事業を転換した。現在は社内にシェフを置いてレシピを開発し、OEMで製造。それを社内でパッケージングして提供するモデルになっている。

毎月8種類のお菓子がボックスに詰められて届く毎月8種類のお菓子がボックスに詰められて届く「Snaq.me」 Photo by Y.I.

サブスクとデータ活用の「お菓子版ネットフリックス」

 服部氏がサービス設計時に強く参考にしているというのが、動画サービス「Netflix(ネットフリックス)」だ。全世界で1億5000万人近いユーザーを抱えるこのサービスを特徴づけるのは、月額料金を払えば映画やドラマが見放題になるサブスクリプションモデル。そして、ユーザーの性別や年齢、これまでの視聴履歴から好みの作品をレコメンドしてくれるパーソナライズ機能だ。スナックミーではこれにならい、サブスクリプションモデルの採用に加え、レコメンドエンジンの独自開発もしている。

 冒頭にもあるように、ユーザーは初回注文時に、1分程度で回答できる「おやつ診断」という質問集に回答することになる。「おやつと一緒に飲むのはコーヒーor紅茶?」「お酒は飲む?」「食べられない原料はありますか?」といった質問から、お菓子の好みや食べるタイミングなどを診断。その結果をもとにプログラムがユーザーの好みを判断し、配送するお菓子を決定する。

 ユーザーは届いたお菓子それぞれに対してオンラインで4段階の評価をしたり、LINEのメッセージを通じて感想を送ることができる。Snaq.meはこれらの評価や感想をもとにユーザーのプロファイリング精度を高めて、次回以降はよりユーザーの好みに合ったお菓子を届けるとしている。