医師※写真はイメージです Photo:PIXTA

 患者が納得のいく治療を選択するためのセカンドオピニオン。患者の権利といえども、その後の主治医との関係も気になるので、本音を知りたいところ。どうすれば、医師を味方につけることができるのか。セカンドオピニオンに関する医師アンケートを読み解いた。

【アンケート】医師の“本音”は…「セカンドオピニオンを受けたい」と言われたら関係は悪くなる?

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「複数の先生に父の検査の数値と体を総合的に診てもらって、透析に踏み切りたいと思いました」

 会社員のミホさん(40代・仮名)は先日、高齢の父親について、主治医から「腎不全で人工透析が必要だ」と説明を受けた。父親の病状がそんなに深刻だとは思ってもみなかったという。いくつかの検査値に問題はあったものの、ミホさんから見て父親は元気に過ごしていたからだ。

 ミホさんは、雑誌や本で透析について情報を集めた。透析患者やその家族の話を聞くと、水分摂取の制限など通院も含めて生活の制約が多そうに思えた。透析を一度始めたら、それをやめることは死につながる。主治医のことは信頼していたが、専門的な意見をもっと聞きたかった。