――筆者のピーター・ナバロ氏は米大統領補佐官(通商担当)でホワイトハウス通商製造政策局長 ***  米国の100を超える貿易パートナー(国・地域)の市場で、米国の輸出業者は体系的に高い関税に直面する。この非互恵主義はアルジェリアやジンバブエなどの小さい市場だけでなく、中国や欧州連合(EU)、韓国、インド、ベトナムなどの大きな市場でも目に付くが、こうした市場の場合、ダメージははるかに大きい。  問題の原因は世界貿易機関(WTO)の「最恵国待遇(MFN)」ルールにある。