「Aを若い頃から知っているが、交際相手に対して昔からやや束縛気味なところはあっても、あそこまで極端ではなかった。

 Bさんは彼の付き合った人の中で断トツ“個性的な美人”で、それでAはおかしくなったのだと思う。Bさんは個性的なルックスゆえに多くの男性にモテるタイプではなく、むしろ一見近寄りがたいタイプの美人だったが、それがAの不安を解消する材料とはならなかったようだ」(Cさん)

 Bさんの美人さは夫婦にとって幸いであったのか、災いであったのか。とらえ方次第でいかようにも景色が変わる万華鏡のごときケースである。

言い訳に使われる妻の美人さ
夫はどこまで本気なのか

 Dさん(42歳男性)は女性関係が激しく、散々の放蕩の揚げ句、一回り年下のモデル女性と結婚した。こちらの女性はBさんと違って男好きするタイプで、Dさんによればよくモテたし、「自分の知らないところで浮気をされている可能性はあるかもしれない」(Dさん)だそうである。

 Dさんは彼女との結婚を決めるにあたって1つの決意をしていた。「妻が美人で男に人気があるから、自分も妻に悟られないよう機会があれば浮気をしよう」というものであった。

 おそろしく身勝手な決意であるが、Dさんは以下のような自己弁護をしている。

「美人な妻という存在は、夫からすると常に浮気を心配してしまうから心臓に悪い。妻を家に閉じ込めることができれば心配する必要はなくなるがそれは現実的ではない。

 では心配をなくすにはどうすればいいかと考えて、『浮気をされた時のダメージを減らせばいいのだ』と。相手に浮気をされても自分もしていれば、自分がしていない時に比べてダメージは少なくなるはず」(Dさん)

 浮気癖のある男性の都合の良い言い訳に聞こえるが、本人が本気でそう信じているのなら、こうなってしまったのも「妻が美人であるがゆえ」なのであろうか。

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