VRゲームは「黎明期」を越えた

 ではその大きなチームを支え続けるほどに、VRゲームのマーケット規模は大きいのだろうか。

「Oculus GoやPlayStation VR、HTC VIVEなどをあわせた端末台数は2018年末で500万台ほど。Steamで昨年売り上げトップになったゲーム『Beat Saber』が100万本を突破して、総売上は2000万ドル(約22億円)くらい。それ以外にも、売上4億~5億円規模のタイトルが20本ほど出ている状況。これにOculus Questの台数がどれくらい乗ってくるかがカギになる。だが、『VRでも面白いゲームさえ出せばお客さんがついてくる』という状況は見えてきた。この数年『VRゲームはまだ黎明期』と言っていたが、その時期は越えたのではないか」(國光氏)

 コンシュマーゲームを見れば、Nintendo Switchの累計販売台数が3224万台、人気タイトルの「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」の販売本数が1381万本(いずれも任天堂の2019年3月期決算より)となっており、各社のVR端末の合計よりもまだまだ大きい。だが國光氏は、価格設定からもFaceookがVR普及に勝負をかけている、と分析する。

「Oculus Questは日本では4万9800円(64ギガバイト版)だが、米国では399ドル(約4万3000円)。これまでの家庭用ゲーム機は500ドル以下でないと売れなかったが、ここまで価格を下げてきている。Facebookはハードが売れるたびに赤字になるかもしれないが、腹をくくって普及させようという意気込みを感じる。ザッカーバーグ(Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグ氏)は『VR端末を10億人に普及させる』と言っているが、ハードが売れ続ければ市場はここから急拡大するゲームプラットフォームとしての1つのマイルストーンは1000万台。これは年内には超えるのではないか。これを超えるとミリオン(100万本)超えのタイトルが出てくる」(國光氏)

今後はストリーマー(動画配信者)との連携も視野

 よむネコでは今後、四半期から半年をめどに、ソード・オブ・ガルガンチュアの追加要素やアバターなどを販売していく予定だ。「ユーザーから要望の高い機能を足していく。これまでにも『二刀流の機能を入れてほしい』といったニーズが出ている。ユーザーには長く遊んでほしいと思っている」(新氏)

 そのほか、「ストリーマー」と呼ばれるゲーム動画の配信者とも連携して、ゲームの認知を図る施策も検討しているという。

「海外ではストリーマーが投げ銭を得ることは1つのビジネスになっている。たとえばストリーマーとレベニューシェアできるビジネスを考えたり、ストリーマー同士でソード・オブ・ガルガンチュアのハイスコア競争をしてもらったりして、“ゲームの外側”に向けた展開を考えていく。これまで2度ベータ版を公開しているが、すでにハイスコア競争の熱中度合いはすごいものになっている」(新氏)