経営の喜びと楽しさを知った
カントリーマネージャーという仕事

 今はエクスペディアのカントリーマネージャーとして、事業会社のマネジメントをされていますが、ソフトバンクグループにおられた頃は事業開発の分野で活躍されていたとか。

三島 そうです。オーストラリアの大学院を卒業後は、しばらくの間日本のITベンチャー企業に関わっていました。仲間内に、たまたまソフトバンクグループの人がいて、海外のビジネスモデルを日本で展開するという新規事業立ち上げの話を聞いたのです。私も漠然とですが、何かを生み出す仕事をしたいなと考えていたので、立ち上げに参加させていただくことにしました。このビジネスに参画して以来、日本にはない新しいモノを、海外から持ってきて展開していくという事業の面白さを実感し、魅力を感じるようになりました。

 その後、なぜ現在のグローバル企業のカントリーマネージャーという仕事に興味を持ったのでしょうか?

三島 ソフトバンクグループで事業の立ち上げを手掛けていた頃、ある事業会社のカントリーマネージャーに出会いました。彼はとてもモチベーションが高くバイタリティーに富んでいて、どんなときでも楽しそうに仕事をする人。病気で入院しても、退院したらすぐに会社に戻って仕事を楽しんでいるのです。仕事が面白いから働きたくて仕方がない、といった彼の姿を見ていて、経営の仕事に強い興味を持つようになりました。僕が、30歳になった頃ですね。

 なるほど。それでマネジメントに興味を持たれたのですね。

三島 そうなんです。むろん当時は漠然とした想いだけでしたが。そんな中、2008年の夏ごろにヘッドハンターから突然電話がかかり、偶然にもグローバル市場向け通販マーケットプレースeBayの日本法人、eBay ジャパンの再立ち上げをゼロから行う責任者を探しているというお話をいただきました。eBay ジャパンは、2002年には一度日本市場から撤退しましたが、それから6年後の2008年に、日本市場の可能性やインターネットの普及率を再考し、日本での再チャレンジを試みようとしていたのです。

 このオファーはどんな気持ちで受けられたのでしょうか?不安はありませんでしたか?