米中摩擦でユーロ実効レート急騰、欧州の輸出に打撃6月12日、米中貿易摩擦の波紋がいかに世界的に広がっているかを示す証拠がほしいなら、人民元相場の下落によってユーロの実効レートが跳ね上がり、欧州の輸出の足を引っ張っている事態を見ればよい。写真は、クロアチアで撮影されたユーロ札。5月21日撮影(2019年 ロイター/Antonio Bronic)

[ロンドン 12日 ロイター] - 米中貿易摩擦の波紋がいかに世界的に広がっているかを示す証拠がほしいなら、人民元相場の下落によってユーロの実効レートが跳ね上がり、欧州の輸出の足を引っ張っている事態を見ればよい。

 トランプ米大統領は、ユーロが「切り下げられた」結果、欧州企業は米国企業に対して輸出面で不当に優位な立場にあると不満を隠さないが、現実はその反対だ。欧州中央銀行(ECB)がまとめているユーロの実効レートは5ヵ月ぶりの高値に達している。

 2017年1月にトランプ氏が大統領に就任して以来、ユーロの実効レートは4%上昇。特に米中摩擦が激化した今年5月上旬からだけで1.6%高と値上がりが加速した。

 低迷する欧州経済をなかなか上向かせられないECBにとっては、頭痛の種がまた1つ加わった形で、欧州が輸出依存度を減らし、内需を喚起する必要性が浮き彫りになりつつある。