期待薄い米中首脳会談、G20での準備作業も不十分6月12日、トランプ米大統領(写真左)は、28─29日の20カ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット)で中国の習近平国家主席(写真右)と会談したいとの考えを表明しているが、現時点では、万一会談が実現しても貿易摩擦解消に向けた進展があるとの期待は乏しい。写真は2017年、北京での両首脳(2019年 ロイター/Damir Sagolj)

[ワシントン/北京 12日 ロイター] - トランプ米大統領は、28─29日の20ヵ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット)で中国の習近平国家主席と会談したいとの考えを表明している。しかし現時点では、万一会談が実現しても貿易摩擦解消に向けた進展があるとの期待は乏しい。

 ワシントンと北京の外交官や政府高官などによると、貿易協議が物別れに終わった先月以来、米中両国の関係がとげとげしさを増す一方となっているため、会談を行うための準備作業すら十分ではない。

 米中の交渉チームが最後に顔を合わせたのは5月10日だ。もちろん両国ともまだ公式には首脳会談の実施を認めていない。

 ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)の報道官は「大阪サミットの準備は進んでいる。今の段階で具体的な二ヵ国会談に関する発表はない」とだけ述べた。

 クドロー国家経済会議(NEC)委員長は11日、CNBCテレビで「われわれが積み残した問題」をトランプ氏が習氏との会談で取り上げてくれるだろうとの見方を示した。

 一方、中国外務省の報道官は10日、同国は貿易協議に前向きだが、米中首脳会談の可能性について何も発表する材料はないと発言。11日には、米政府が貿易摩擦をエスカレートさせれば中国は「最後まで戦う」と言い切った。