トップ営業マンと呼ばれる人はメモを重視するトップ営業マンと呼ばれる人はメモを重視する(写真はイメージです) Photo:PIXTA

ビジネスの現場で「メモを取ることは重要だ」といわれるが、顧客との簡単な打ち合わせでは、メモを取らない営業マンは意外と多い。日常的にメモを取るか、取らないかで営業成績にも「大きな差」がついてしまう。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)

「メモは大切」と思っても
実際にやっている営業マンは少ない

 今、本屋さんに行くと「メモ関係の本」がたくさん並んでいる。あなたも目にしたことがあるだろう。その中でも若手の起業家が書いた本はベストセラーになっている。その著者はテレビなどに出演し、メモの方法を公開したりしており、注目を集めている。

 ちょっとした「メモブーム」といってもいい。

 基本的にメモ関係の本は「大切な内容はそのままにせずメモした方がいい」といったことが書いてある。

 実は、どの著者の本もそれほど変わった内容は書いていない。私もその1人であるが…。メモ自体は難しいノウハウではないのだ。

「メモは大切だ」と聞いて否定する人はいないだろう。実際、メモの効果を知らない人はほぼいない。やれば間違いなく効果があり、結果も出る。

 にもかかわらず、実行率は低い。メモほど「知っているのにやっていない」というノウハウはない。

 実際の話、お客様にヒアリングする際、「手帳やノートにメモを取る」といった行為がきちんとできる人がどれほどいるだろうか?