アクティブイングリッシュで英語力を強化
進路の保証へ結び付ける

麴町学園女子中学校高等学校

英語の授業で英語4技能を徹底的に鍛える“アクティブイングリッシュ”を導入。以来、全生徒の英語力が目覚ましく向上している麴町学園。その英語力をベースに進路の保証までも考慮する。目指すのは、使える英語を身に付けて第1志望校へ進学することだ。

麴町学園女子中学校高等学校
山本三郎校長

 山本三郎校長が教育改革に着手した4年前、文部科学省で英語4技能を推進する安河内(やすこうち)哲也氏の元に相談に行ったところ、次のような言葉が返ってきたという。

「本気で英語4技能を身に付けたいと思うならば、“英語の授業を4技能で徹底すること”。それ以外に方法はありません」

 山本校長はその言葉に共感し、安河内氏を英語科特別顧問に迎え、教員たちは半年間の研修にいそしみ、独自の活動型の英語学習法を構築した。それが、使える英語を体得する「アクティブイングリッシュ」である。授業中、とにかく生徒が発話するのが特徴だ。ICTを利用して説明は最小限、作業的なノート作りは行わない。単語はプリントを配布、自分で学べることは宿題に回し、授業中にしかできない発話やペアワークに徹する。

 加えて、毎朝の“音声活動”がある。8時30分から10分間、クラス全員で英語のフレーズや歌を唱和する。英語の抑揚やリズムを体に染み込ませ、英語脳を鍛えるのだ。

 さらに“スピーキングパスポート”と呼ばれるカードがあり、教員が生徒の発話ごとに押印。スタンプがたまると、「Kダラー」という“通貨”がもらえて、お菓子や文具と交換できるという仕組みがある。

 そのように「話す」技能は、授業中の平常点で評価され、定期テストでは「読む・聞く・書く」技能を評価する。

※「英語4技能」……読む、聞く、話す、書くの四つの技能

英検準2級以上が
全学年で55%

 2018年度の英検で、英検準2級以上が全学年で55%に達し、準1級も5人の合格者を出した。大きな変化は、英検に落ちた生徒が“悔しい”と言うようになったことだ。

 山本校長は、「これまで本校では真面目にコツコツ取り組む生徒が多かったのですが、成績が伴わず自己肯定感に欠けていました。アクティブイングリッシュで学び、英検を取得することで自信が芽生え、親の子どもを見る目も変わりました。その自信は他教科や活動全般に及び、今生徒たちの表情は生き生きとしています」とその効果を語る。

 英語力の底上げは、大学からも評価されている。原則的に全員東洋大学に進学できる「東洋大学グローバルコース」に加え、19年3月には、成城大学とアドミッションを含めた学校間教育連携を締結。同大経済学部の2学科に毎年2人ずつ、英語能力など一定基準を満たした生徒を推薦できるようになった。

 こうした連携は、東京女子大学、東洋大学(国際観光学部)、共立女子大学(国際学部)、女子栄養大学との間でも結ばれている。

 英語ばかりでなく、文武両道を目指す麴町学園はスポーツにも力を入れ、ソフトテニス部とフェンシング部を強化クラブに指定、フェンシング部では今年度インターハイに出場する生徒も輩出した。進路の保証までも考慮する教育改革で、学園全体が活気づいている。

使える英語を体得する「アクティブイングリッシュ」の1コマ。授業中、とにかく生徒が発話するのが特徴だ
麴町学園女子中学校高等学校
http://www.kojimachi.ed.jp/

学校データ

麴町(こうじまち)学園
女子中学校高等学校
女子校
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