“抜け漏れ対策”にAI機能搭載のソフトと
マンパワーを活用、進学実績を伸ばす

桜丘中学・高等学校

他校に先駆けたタブレットの導入で、独自のICT教育を推進してきた桜丘。タブレットの利用は授業にすっかり定着し、その効果は進学実績に反映し始めている。近年は“抜け漏れ対策”やオンライン英会話にも注力、同校のICT教育は進化を続けている。

桜丘中学・ 高等学校
髙橋知仁校長

 近年、進学実績が向上している桜丘。今春は、東大をはじめ、早慶上理などの上位大学への進学を果たした。

 こうした実績の背景には、丁寧な学習・進学指導に加え、ICTを活用して生徒の思考力を伸ばす先駆的な授業がある。桜丘は他校に先駆けて、いち早くタブレットを導入した学校なのだ。生徒や教師の傍らにタブレットがあるのは、もはや当たり前の風景。教師は授業プリント・画像・動画を配信したり、アプリを使って双方向授業や反転授業を日常的に展開。

 生徒たちも多様なアプリを自主的に活用、クラブ活動や各種の学校行事などで、情報共有やプレゼンのツールとして使いこなしている。

 

AI機能搭載のソフトで
“抜け漏れ対策”

 最近、そのICT教育で力を入れているのが「さくら個別2020講座」、AI機能搭載の学習ソフトを活用した“抜け漏れ対策”だ。生徒一人一人の履修範囲の“抜け漏れ”分析が行われ、個別のトレーニングメニューが提供される。アドバイザーが学習履歴を管理し、週1回の個別カウンセリングを実施して、自習のモチベーションを上げてゆく。

「“抜け漏れ”ポイントは一人一人違うため、そこをケアするにはAIの学習ソフトが効果的です。ところが使っているうちに、成績下位層には“それ以前のつまずき”があるため、効果が薄いことに気付きました。そこでその層に対しては、放課後に卒業生のチューターが、マンパワーで個別に指導するシステムを採用しています」

 そう説明するのは髙橋知仁校長だ。ICTは便利なツールだが、得意・不得意な分野がある。同校はICTの特性を知り尽くしているが故に、柔軟な活用法が取れるのだ。

 またICT教育の一環として、オンライン英会話にも力を入れている。希望者は提携先のセブ島の語学学校の教師とのマンツーマンレッスンが受講できる。一人一人の英会話レベルに応じて発話を促してもらえるため、集中してスピーキングに専念できる。

「オンライン英会話の利点は、“失敗してもいいんだ”という感覚を体得できることです。自転車と同じで、失敗を繰り返せる場所がなければ“乗れる”ようになりません。マンツーマンの逃げられない環境は、海外での一斉授業よりも効果があると考えています」(髙橋校長)

 同校では今年度から中学入試で「英検+英語インタビュー入試」を開始。英語が得意な生徒が入学する一方で、すでに入学時に苦手意識を持つ生徒もいる。スピーキングを強化することは、その苦手意識を払拭する要素にもなり得ると、髙橋校長は考えている。

 桜丘の校訓は「勤労と創造」。大学進学がゴールではなく、社会に出てからの人間力の育成にも力を注ぐ。ICTはその勤労と創造の源を刺激する重要なツールでもあるのだ。

ICT教育の一環としてオンライン英会話も積極的に活用。フィリピンの語学学校と提携してマンツーマンレッスンを行う
桜丘中学・高等学校
https://sakuragaoka.ac.jp/
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