歴史のある国際交流と体験学習の2軸で
多様な個性を引き出す

城西大学附属城西中学・高等学校

2018年に創立100周年を迎えた。教育理念は「報恩感謝」で、教育の軸となるのは歴史のある国際交流と体験学習。成績によるクラス分けをせず、HR(ホームルーム)では留学生が一緒に学ぶ。系列大学を背景に、医歯薬看護系への進学者が多いのが特徴だ。

城西大学附属城西中学・ 高等学校
斉藤 栄校長

 城西の教育の特徴は、国際交流と体験学習である。国際交流活動の歴史は古く、1982年の米国オレゴン州のスイートホーム高校との姉妹校交流に始まる。現在は世界7カ国・地域、16の学校との姉妹校・提携校関係が築かれ、2018年からは、それまでの国際交流のノウハウを生かして「JOSAI Future Global Leader Program」がスタートした。

 このプログラムの軸となるのは、中学3年次の全員参加の海外研修(2週間)だ。留学先はオーストラリアのアデレードで、1週目は学年全員で語学研修、2週目は各現地校に分かれて授業に参加する。宿泊は一般家庭でのホームステイである。

 斉藤栄校長は、「プログラムの狙いは、“中3で海外”という目的意識を持って中学時代を過ごし、“海外で1人で生活できた自信と達成感”を持って高校へ進学してもらうこと。親元を離れた生活体験は、自分で判断して行動すること、他人に感謝する心を育むと考えています」と、今年度から始まる全員参加の海外研修に期待する。

 同校ではまた、姉妹校をはじめ世界各国から長期・短期の留学生を多く受け入れており、その数は年間で約200人に及ぶ。海外に行かなくてもHRクラスに留学生がいることで、日々世界とのつながりを感じることができるのも、同校の国際交流のメリットだ。

医歯薬看護系への
進学者が多い

 一方で、体験学習の歴史も古い。城西は18年に創立100周年を迎えたが、創立当時から、校長自らが生徒と共に寄宿生活をして、農作業や理科実験を積極的に行い、体験から探究心を育てるという、当時では珍しい“自由主義教育”を実践していた。

「いわば現在のアクティブラーニングの先駆けで、本校では今も、学校行事や授業など全ての面において本物に触れ、体験を通した学びを大切にしています。例えば理科の授業では100以上の実験や観察を実施。本物の積み重ねが、目に見えないものを想像する土台になっているのです」と斉藤校長。体験学習では、座学では得られない社会性も経験できる。中1で行われる“稲作体験”では、田植えから稲刈りを体験。米価の仕組みを調べ、収穫米を文化祭で販売することまでを生徒自身が行い、経済活動の在り方も学ぶ。

 城西はまた、生徒を成績で隔てる特進クラスなどを設けていない。入学した全ての生徒が持っている多様な個性を、限界まで引き出したいと考えているからだ。進路選択については、高2から文理別、高3から学部系統別のクラス編成となる。系列大学に保健医療・薬・看護学部があることもあり、医歯薬看護系への進学者が多いのが特徴だ。インターハイ優勝の陸上部や、甲子園出場の実績を持つ野球部など、スポーツも盛んな城西。「本校が誇るのは、生徒たちの素晴らしい笑顔と挨拶です」と斉藤校長はその校風を語る。

多彩な姉妹校交流や留学制度がある城西の国際交流。それらを通して異文化への理解を深め、豊かな人間性を育む
城西大学附属城西中学・高等学校
https://josaigakuen.ac.jp/
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