生徒が互いに教え合い高め合う環境をつくり、
自主性と自己肯定感を育てる

聖徳学園中学・高等学校

先駆的な21世紀型教育と、学力伸長度の高い学校で知られる聖徳学園。新校舎に設置されたアクティブラーニングフロアでは、生徒たちが自由に学び合う光景がある。教師は程よい関与で生徒の自主性を育てることに注力。緩やかに個性の伸長を見守っている。

聖徳学園中学・ 高等学校
大岡文夫進路指導部長

 聖徳学園では中2の5月に奈良・京都への「関西研修旅行」を行う。日本の文化や伝統を学ぶ目的もあるが、もう一つの目的は“自ら考え行動する”自主性を育てること。

「最終日、班単位で奈良のホテルを出発して、1日班研修をし、帰りの新幹線に間に合うようにJR京都駅に集合します。各班は行程表を提出しますが、計画通りにいくとは限りません。時間を調整し、途中で行程を見直しながら、集合時間に間に合うように行動する。たとえ遅刻しても怒りません。原因を考え、もっと余裕を持った行動や、緻密な情報収集が必要だったと反省することが大切。トライ&エラーの積み重ねが、次の学びにつながってゆくのです」

 そう語るのは、進路指導部長を務める大岡文夫教諭だ。

教師の程よい関与で
自主性を伸ばす

 21世紀型教育で定評のある聖徳学園では、早くからICT教育を実践してきた。教師はiPadを使って生徒にノートを配布し、生徒は授業の内容をノートにまとめて教師に返信、教師はそれを添削して生徒に戻す。いわゆる双方向の“ノートチェック”がiPadを通して効率的に行われる。まさにiPadを使った古くて新しい“寺小屋方式”の取り組みだ。

「板書したものをノートにきれいに写すのではなく、創意工夫をして自分が理解しやすいノートを作り出す。教師は、どれだけ生徒の気持ちがノートに込められているかを評価します。その評価を受け、生徒は学ぶモチベーションや自己肯定感を高めていくのです」(大岡教諭)

 聖徳学園のもう一つの特徴は、生徒たちが互いに教え合う環境があることだ。2017年に完成した新校舎の1階フロアは、アクティブラーニングやグループワークができる広いフリースペース。放課後は夕方7時まで開放され、生徒たちは軽食や飲み物を取りながら、自分のペースで自習ができる。

「定期テストの前になると、クラブ単位で集まって、先輩が後輩に教える光景がよく見られます。友人に教えることで、頭の中が整理され、理解も深まります。学ぶ友がいるというのは大きな効果があり、難関大に合格する生徒は、必ず学び合う仲間がいます」と、学習指導部長の安藤立正教諭は語る。 

 クラスメートはライバルではなく、共に高め合う仲間なのだ。

 高1からは、大学受験のために放課後に“進学セミナー”が開講される。生徒の志望校に合わせた、レベル別・目的別の講座が40~50開講され、約8割の生徒が利用。超難関大学を目指す生徒のための“超難関大学進学セミナー”も用意されている。

「生徒同士が学び合う環境をつくることを心掛けています。自学自習の土台をつくり、友達と協働しながら、主体的に進路を選んでほしい。教師はそこに“程よい関与”をしながら、生徒の自主性を伸ばしていきたいと考えています」(大岡教諭)

一昨年に完成した校舎1階の「Learning Commons」は、いまやすっかり生徒たちの心地よい居場所に。放課後は自習室となり、チューターも常駐。友人たちと、クラブ単位で、学び合いが始まる
聖徳学園中学・高等学校
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