従来の優等生タイプから脱皮し、
自らレールを敷いて前進できる女性を育成

昭和女子大学附属 昭和中学校・高等学校

2020年に100周年を迎える昭和女子大学の附属校。2016年に「SHOWA NEXT」のカリキュラムが始動し、現在「グローバル留学」「スーパーサイエンス」「本科」の3コース制となった。生徒の希望進路に寄り添い、挑戦を重視する学校に変化している。

昭和女子大学附属 昭和中学校・高等学校
粕谷直彦中学校教頭

 今、本校のキーワードは“チャレンジ&チェンジ”。敷かれたレールの上を脱線しないように進む従来の優等生タイプではなく、自分自身でレールを敷き、脱線したときは自力で立ち直り、再び前進できるような女性を育てようとしています」

 粕谷直彦教頭は、変わりつつある学校の現状をそう表現する。

 その変化の中心にあるのが、「SHOWA NEXT」と呼ばれる新たなカリキュラムだ。同校では、新しい社会モデルを見据えて、「グローバル留学」「スーパーサイエンス」「本科」という三つのコースを設定、生徒が主体的に進路を選べる形にしている。

 「グローバル留学」は、4年次で10カ月間のカナダへの留学が組み込まれたコース。1年次は“アジアディスカバリー”でシンガポールとマレーシアを訪れ、2年次は全校生徒が参加する“The Boston Mission α(アルファ)”で米国を訪問、3年次は留学準備に充てられる。

 「このコースの特徴は、入学時に英語力を問わない点。教員は生徒をゼロからどこまで伸ばせるかにチャレンジし、実際に1期生は、中3の末に英検2級以上が75%(準1級が7%)に達しました。生徒たちは海外大学や、国内の国際系学部への進学を目指しています」(粕谷教頭)

現地で課題を
“感じる”ことを重視

 「スーパーサイエンス」は、理数系に興味がある生徒を3年次に1クラスに集結、充実した理数プログラムを実践して、より高いレベルを目指すコースだ。昭和女子大学や、協定校である医系総合大学の昭和大学との高大連携プログラム(授業や講演)があり、3年の秋には、世界自然遺産である屋久島を訪れてフィールドワークを行う。

 「本科」は、どの分野にも進める基礎力と総合力を育成するクラスで、探究学習に力を入れている。例えば、大学や企業と連携して研究を行う「LABO活動」では、ジェンダーギャップをテーマにしたグループが、ジェンダー先進国のフィンランドを訪問して日本との違いを研究し、ギャップを埋める“ジェンダーかるた”を考案。また、ボランティアと学びを合体した「サービスラーニング」(実践研究)では、SDGsに基づいてごみの3Rを研究したグループが、ごみの量を減らすリサイクル活動に参加した。

 「いずれのコースでも、現地で課題を“感じる”ことを重視しています。生徒に望むのは、人の後ろに付いて行くのではなく、自分自身で課題を見つけ、解決する一歩を踏み出すこと。たとえ失敗しても挑戦したことが自信となり、自己肯定感につながるからです」(粕谷教頭)

 「SHOWA NEXT」のスタート以来、生徒たちの表情はより明るくなり、何かをしようとする意欲にあふれているという。昨年度は受験者数が増え、学校説明会への参加者数も増加した。新しいコース編成が定着した今、進化する同校への期待がますます高まっている。

※「3R」……Reuse、Reduce、Recycle
昭和女子大学所有の海外研修施設「昭和ボストン」を拠点にして12日間の研修を中心に学ぶ「The Boston Mission」。このプログラムを機にグローバルに目を向ける生徒も少なくない
昭和女子大学附属 昭和中学校・高等学校
https://jhs.swu.ac.jp/
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