個性尊重の教育をベースに、
英語教育と情操教育に力を入れる

成城学園中学校高等学校

2017年に創立100周年を迎えた成城学園。16年春に中高一貫の新校舎も誕生した。幼稚園から大学までワンキャンパスにあるのが特徴で、総合学園としてのメリットを生かしながら、独自の英語教育や情報教育、情操教育に力を入れている。

成城学園 中学校高等学校
石井弘之校長

 個性尊重の教育が、成城学園のスタートにある。その伝統は今に受け継がれている。

「誰かが敷いたレールに乗るのではなく、挑戦したいこと、実現したいことを自由に表現できるのが成城学園です。受験や部活に特化して名を売るのではなく、生徒一人一人が見つけた目標を尊重して後押しする。それが本校の伝統であり、スタイルだと思っています」。そう語るのは、石井弘之校長だ。

 成城学園の特徴は、幼稚園・初等学校・中学校高等学校・大学が、ワンキャンパスに存在していることだ。総合学園としての連携もあり、中高生にとっては身近に大学生というロールモデルがいることで、現実感を持って自分のキャリアを見通せる。

「初等学校からの生徒たちがつくり上げる“学校は楽しい”というムードが、いい意味で核になっていると感じます。高等学校でも約3分の1の生徒が3年間皆勤・精勤を続けるほど、学校が大好きな生徒が多い」と石井校長は総合学園の利点を語る。

伝統の英語教育と
体験学習で未来を広げる

 伝統的に英語教育に力を入れているのも特徴の一つだ。全学年で「Oxford University Press」の教材を使い、英語で考え、英語で発信することを学ぶ。また全生徒がタブレットを利用し、リスニングとスピーキング中心のeラーニング教材を活用し、家庭学習も強化して英語4技能(※)をバランスよく伸ばしていく。交換留学などの国際交流も幅広く、米国(東部・西部)やオーストラリア、カナダの学校に加え、今年度から英国ウェールズの名門校であるブレコン校との交流も始まった。

 英語教育に加えて、近年力を入れているのが情報教育だ。これは成城学園全体での取り組みでもあり、IBMからの人材を確保し、情報科の授業だけでなく学際的にあらゆる授業に情報教育のエッセンスを、計画的に取り入れていく試みがスタートしている。

 成城学園のもう一つの特徴は、情操教育である。その代表的な行事に、50年以上続く北アルプスへの本格的な登山「山の学校」(中2対象)がある。槍ヶ岳、白馬岳、唐松岳の3コースが用意され、生徒たちは道中互いに助け合いながら、心身を一回り成長させる。

 さらに高等学校では、修学旅行に代わる「課外教室」を6ジャンル21コース用意しており、国内から海外まで、クラスや学年、先生と生徒の枠を超えて、自分が興味を持ったコースを選択できる。

 学校生活の楽しさは、例えば体育祭の「飛翔祭」にも表れている。昨年度は石井校長が毒リンゴを食べた白雪姫に扮し、優勝したチームの応援団長が“白雪姫に口づけして目覚めさせる権利を手に入れる”という演出が考案された。

「全て生徒たちの発案で、教師はそれに従うだけ(笑)」と石井校長。個性尊重の教育は、隅々まで浸透している。

※「英語4技能」……読む、聞く、話す、書くの四つの技能
「課外教室」(高校)では、同じテーマに興味を持った者が集まり、さまざまな体験をし、見聞を広める。写真は課外教室「ドイツ・オーストリア」。シュラドミング ダッハシュタイン山塊をバックに
成城学園中学校高等学校
http://www.seijogakuen.ed.jp/chukou/
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