「学びの衝動」を引き出す教育で
実績を伸ばす自然体の学校

青稜中学校・高等学校

先を急がず基礎学力を重視する教育方針で、特進などのコースを設けず、自然体で生徒たちを育てる青稜中学校・高等学校。「学びの衝動」を引き出す工夫や、「脱フレーム」を促す環境づくりで、予測できない未来を生きる力を育成している。

青稜中学校・ 高等学校
青田泰明校長代行

 社会は驚くべきスピードで変化しており、今の生徒たちが社会に出る10年後、20年後を予見することは、もはや不可能です。その不確実な未来を生き抜き、自分らしく生きて活躍するためには、中高時代で何をすべきなのか。私たちは四つのKey Topicsを掲げ、それを教育目標としています」。そう語るのは、青田泰明校長代行だ。

 一つ目は、「学びの衝動」を引き出す教育である。その仕掛けの一つが、自学自習システムの「Sラボ」。中学校の生徒たちは放課後、午後8時までチューターが常駐する自習ブースを利用して、自分で何を学ぶかを考え、自立・自律した学習を行う。

「Sラボの利点は、さまざまな誘惑から切り離され、仲間たちと切磋琢磨しながら、自分のペースで予習や復習を行えること。苦手分野の克服や、得意分野のさらなる強化を希望する生徒は、個別指導をリクエストすることもできます。大切なのは、Sラボを通じて自分がワクワクできる勉強の領域を見つけること。それが受験へのエネルギーになるのです」(青田校長代行)

 二つ目は、「脱フレーム」。同校には、既成概念や常識を壊す行動を是とする校風がある。例えばこれまで、同校では携帯電話の校内持ち込みが禁止されていた。だが生徒たちが登下校時の利用価値を主張して、学校側に対してプレゼンを行い、持ち込みの許可を勝ち取った。学校の“可変可能性”に挑戦することで、自由という価値を獲得したのだ。

自然体で、
真っすぐな生徒が多い

 三つ目は、「挑戦」である。同校では、自然活動体験やボランティア活動、合唱コンクールや青稜祭などで、多様な挑戦の機会を用意している。難関の国立大学を目指すのも挑戦の一つ。最も学力が伸びるのは、「この大学へ行きたい」という明確な目標を持った生徒であり、大切なのは挑戦する勇気と“何が何でも成し遂げる”意志なのだ。

 そして四つ目が、建学の精神にもある「社会貢献」だ。今、日本社会に求められているSDGs(※)への対応も、学校のプログラムの中に取り込み、世界とつながって社会に貢献する姿勢を打ち出している。

 大学受験に対しては、個に対応した進学指導を中心に、「学びの衝動」を引き出す多様な学習プログラムを準備しているが、無理な先取りはせず、特進などのコース制も取っていない。中高の6年間は「多種多様な生徒がいる中で、自然体で成長してほしい」(青田校長代行)と考えるからだ。

 今春、東工大や一橋大など国公立大学が30人、早慶上智79人、GMARCH理科大211人(いずれも現役)の合格実績を出している。「いい意味で、自然体で真っすぐな生徒が多い」と語る青田校長代行。国内外での帰国生入試の受験者数も中高合わせて150人を超えた。

 青稜の名は、実績を伴って広く浸透し始めている。

※「SDGs」……持続可能な開発目標
青稜には随所にテーブルと椅子などのフリースペースがあり、職員室前のそれは質問に来た生徒のために使うことが多い。「ふらっと」先生の所に質問に来られるような気軽な関係性があるのも特徴だ
青稜中学校・高等学校
https://www.seiryo-js.ed.jp/
TOP