“本物に触れ、本質に迫る”教育で
生徒一人一人の多様性を引き出す

多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校

自然豊かな多摩丘陵に立地し、都内でも“小さな共学校”として知られる多摩大聖ヶ丘。少人数故のきめの細かい指導が持ち味で、フィールドワークを中心とした“本物に触れ、本質に迫る”教育を展開する。新校長就任で“しなやかに変化し続ける学校”を目指す。

多摩大学附属聖ヶ丘 中学高等学校
石飛一吉(いしとびかずよし)校長

 1学年120人という、都内でも小規模の共学校である。その特性を生かし、少人数できめの細かい指導を実現している。教員の数も45人と少なく、職員室では生徒たちの情報が十分に共有される。教育理念は“学びの主役は生徒である”。特に中学時代は、詰め込み教育をせず、アットホームな雰囲気の中で、学びの楽しさを教えている。

「本校には、主体性と協働性の育成、本物から本質に迫る教育、少人数できめの細かい指導、という三つの柱があり、実践力・思考力・基礎力という学力の3要素に力を入れています。大事にしているのは“本物に触れ、本質に迫る”こと。そのために、多種多様な校外学習を実施しています」。そう説明するのは、新就任の石飛一吉校長だ。

 理科では、学校周辺の豊かな環境を生かしたフィールドワークを行い、中学3年間で100を超える理科実験を行う。社会では、年6回の社会科見学をはじめ、さまざまな機会を通じて“現地”に出掛ける。本物に触れることで、物事を観察し、分析し、想像し、表現する力を養ってゆくのだ。

全教員が開講する
夏季講座「A知探Q」

 その学習の一環として、昨年からスタートしたのが「A知探Q」という夏季講座。各教科の教員が、自らの好奇心に基づいてテーマを設定、各分野で本質に迫る講座を展開する。

 例えば2019年度は、古典芸能を深く学ぶため、鑑賞だけでなく歌舞伎の発声や化粧を体験する「伝統芸能を観に行こう」や、科学的に美味(おい)しいプリンの作り方を探究する「美味しいプリンの科学」、幸福度№1の福井県の地場産業の魅力を探る「福井フィールドワーク」など、全34講座を開講する。中でも、春休みのカンボジアへのスタディーツアーを含めた「国際貢献」の講座は、留学生からクメール語を習うなど、1年かけて準備し、帰国後は報告会を行うなど、本格的に取り組むものだ。

「A知探Q」の対象学年は全学年で、同じ講座に異年齢の生徒が集まるのが特徴で、グループの中の役割を自分たちで考えさせるなど、主体的に学ぶ姿勢を養う。初年度の効果が大きかったため、「いずれ各教科の中に落とし込んでいきたい」と石飛校長は語る。

 同校では5年前から適性型入試をスタート。中1・中2は、その入試で入学した生徒のクラスがあり、書く力と学ぶ意欲の高い生徒たちが集まっている。もともと学校内外のさまざまな分野で活躍する生徒が多く、小規模ながら多様な生徒が集まる学校だ。

「多様性とは人との違いを知ることだけではなく、自分の中の多様性に気付くことだと考えています。人間にはいろいろな面があり、自分はこんな人間だと早い時期に決めてほしくない。本校の教員は皆、生徒が持つ可能性を膨らませるため、日々努力を重ねています」(石飛校長)

昨年からスタートした夏季講座「A知探Q」は、教員が内容を考え、生徒は自分の興味のある講座を選択する(1人5講座まで)。写真は「国際貢献」プログラムのカンボジアスタディーツアーの様子
多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校
https://www.hijirigaoka.ed.jp/

学校データ

多摩大学附属
聖ヶ丘(ひじりがおか)中学高等学校
共学校
最寄り駅
小田急線・京王線「永山」より、
京王バス聖蹟桜ヶ丘駅行き
(聖ヶ丘団地経由)「多摩大学」下車
京王線「聖蹟桜ヶ丘」より、
京王バス永山駅行き
(聖ヶ丘団地経由)「多摩大学」下車
〒206-0022
東京都多摩市聖ヶ丘4-1-1
042-372-9393
https://www.hijirigaoka.ed.jp/
TOP