――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  20カ国・地域(G20)首脳会議に向かう中国の指導者たちは自信に満ちている。ドナルド・トランプ米大統領との通商合意が成立すればありがたいが、合意に至らなくても別に構わないと考えているようだ。  当面はそれで良いのだろう。だが長期的な見通しはもっと暗い。輸出の急成長が続かなければ、中国は高所得国となるのに手こずるはずだ。  中国には現在、貿易の圧力に対する確固とした防壁がある。消費はこのところ鈍化の兆しがあるが、1-3月期(第1四半期)には成長の65%を担った。