これからの時代に不可欠な
調整型リーダーシップを育成する

中村中学校・高等学校

1909年に創立という長い歴史を持つ中村中学校・高等学校。多様な生徒が集う学びの空間では、これからの社会で必要とされる“調整型リーダーシップ”の育成を大切にしている。約1年間の全員留学が原則の国際科もあり、行動的な生徒が多い。伸びやかで飾らない校風が特徴だ。

中村中学校・ 高等学校
江藤 健教頭

 中村が目指す人間像は「機に応じて活動できる女性の育成」である。そのため中学入試では、芸術やスポーツなど多方面で努力を継続してきた小学生を対象とした「ポテンシャル入試」など6種類の入試を用意、さまざまな個性や才能を持つ生徒が集まる学校空間をつくっている。来年度からは高校普通科でも募集を開始、さらに多彩な生徒が集まる。

「本校では、学校行事や部活動、日常の授業を通じて、これからの時代に不可欠な調整型リーダーシップを身に付けています。中村には、教師が指導するまでもなく、先輩と後輩であっても互いに尊重し合い、自然に会話をしながら合意形成をしていく校風があり、そこで培われる非認知型智力は、社会に出てから必ず役に立ちます」。入学対策部の部長でもある江藤健教頭は、中村の魅力をそう語る。

高校からの「国際科」は
1年間の全員留学が原則

 カリキュラムの強みの一つは、英語教育。高校から普通科と国際科に分かれるが、国際科は高1の1月から1年間の全員留学が義務付けられている。留学先は、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国から選択でき、宿泊先はホームステイか寮。1校1人が原則で、生徒たちは現地校で現地の生徒たちと同じ授業を受ける。

「国際科の特徴は、帰国後に英語力を落とさないよう、TOEFL対策などに力を入れている点。留学で培った英語力と自己表現力を武器に、推薦入試やAO入試などを利用して、海外大や難関私立大に進学していきます」(江藤教頭)

 中学入学時に英語に興味がなくても、海外サマースクールなどで英語に目覚めて国際科に進学する生徒も多いという。また高校普通科の生徒も英語に対する関心が高く、文部科学省が展開する“トビタテ!留学JAPAN”日本代表を5年連続で輩出している。

 授業の中では、学力の土台となる日本語力を鍛えることに注力。「朝読書」で読書の習慣を付け、『中村の100冊』で図書を推薦、さらに5年間で100本以上のレポートや作文を書かせる「100本表現」を実施、思考を文字化する機会を多く設けている。

 ユニークなのは、担当を決めて同級生に教える「You Teach」という制度。定期考査前には、自分たちで作成した小テストを実施して内容の解説まで行う。教えるためには論理的に説明する力と、学びに対する深い理解が必要になる。

“30歳からの自分”をイメージさせるプログラム“キャリアデザイン授業”があるのも特徴の一つだ。

 立地は江東区の清澄白河。「山手線内の学校と比較すると、飾らない素朴さがあります。その校風を気に入って入学してくれる生徒も多い」と語る江藤教頭。緑の多い清澄庭園・公園に面しており、都会の雑踏にはないゆったりした空気が流れている。

国際科の授業の1コマ。国際科に限らず、中村ではこうした小規模単位での授業が多く設定されており、生徒が1人という選択授業もあるほどだ。授業をはじめ、きめ細かな対応が行われている
中村中学校・高等学校
https://www.nakamura.ed.jp/
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