“女子にしばられない”教育で、
失敗を恐れず世界に挑戦する女子を育てる

日本大学豊山女子中学校・高等学校

日本大学付属校で唯一の女子校である日本大学豊山女子。柳澤一恵校長の下、従来の女子教育にとらわれない学校改革を推進し、海外研修を含む研修旅行を充実。部活動でグローバルの舞台に挑戦する生徒たちも出現し、校内は活気にあふれている。

日本大学豊山女子中学校・高等学校
柳澤一恵校長

 F1マシンのミニチュアカーを制作し、レースタイムやプレゼンテーションなどを競う「F1 in Schools」の世界大会。昨年9月、シンガポールで開催されたこの大会に、豊山女子高のコンピュータ部の2年生4人のチームが参戦した。世界26カ国・地域から50チームの若者たちが集結する、F1公認の大きなイベントだ。

「彼女たちはもちろん、学校としても初参加でしたが、日本大学との高大連携があって実現しました。ミニチュアカーのデザインや製作は理工学部、ピット展示は芸術学部、プレゼンテーションやスポンサー集めは経済学部の教授や学生たちが支援してくれました。レースのレベルは高く、惜しくも決勝トーナメント進出はなりませんでしたが、彼女たちは、グローバルな舞台で世界の若者たちと戦うという得難い経験をしたのです」

 そう語るのは“女子にしばられない”女子教育を実践する柳澤一恵校長だ。

挑戦するバイタリティーを
持つ生徒が増えた

 中高6カ年一貫カリキュラムを持つ同校では、高等学校で進路に応じて三つのクラスに分かれる。国公立大や難関私立大を狙う「A特進」と、付属推薦制度で日本大学への進学を考える「N進学」、理数分野に進むため専門的な学術研究を行う「理数S」である。

 いずれのクラスも、目指しているのは、グローバルな舞台の第一線に立って活躍できる女性になること。「A特進」では昨年から、米国・ボストン研修旅行(5泊7日)をスタートした。現地では、ハーバード大、MIT(マサチューセッツ工科大)、ウェルズリー大などの名門大学の学生たちと交流しながら、ディスカッションやプレゼンを行った。

「研修旅行の目的は、英語力の向上に加え、生徒たちに世界最高峰の教育に触れてもらうこと。実際に現地を訪ね、優秀かつ闊達(かったつ)な大学生たちと交流することで、生徒たちは“発言しなければ、存在したことにならない”ことを実感したようです。帰国後、自主的に生徒だけでプレゼンを企画するなど、より積極的に活動するようになりました」

 この研修効果を受けて、来年度から「N進学」「理数S」も修学旅行の目的地を、沖縄からオーストラリア・シドニーに変更する。ホームステイしながら現地の高校と交流、さらに現地でグローバルに働く日本人女性とのミーティングなどが予定されている。

 現在、日本大学への進学率は約6割。今年度は「A特進」の第1期生が卒業する年で、他大学への受験の増加が予想されている。「この数年、本校の生徒たちは活発に自己を表現するようになりました。失敗を恐れず、挑戦するバイタリティーを持つ生徒が増え、学校全体が活気にあふれています。女子らしさを磨くことだけが女子教育ではありません。自らの可能性を信じ、“女子にしばられない”生き方をしてほしいと考えています」。

A特進でスタートした米国・ボストン研修旅行。ハーバード大学、MITに加え、ヒラリー・クリントン氏の卒業校でもある名門女子大のウェルズリー大学の訪問など最高の教育レベルを肌身で感じた
日本大学豊山女子中学校・高等学校
http://www.buzan-joshi.hs.nihon-u.ac.jp/
TOP