ジェネラリストより
“協調性の高いスペシャリスト”を育てたい

三輪田学園中学校・高等学校

創立130年を超える歴史を持つ三輪田学園。伝統の読書教育は健在で、デジタル時代の今だからこそ、人間性や想像力を育む読書を大切にしている。「徳才兼備の女性の育成」が教育理念だが、近年は社会で活躍できる“尖(とが)った”女性の育成に力を入れている。

三輪田学園中学校・高等学校
吉田珠美校長

「読書の三輪田」と呼ばれるほど、三輪田は読書教育に力を入れている。読書の授業があり、推薦図書を掲載するオリジナルの『読書のすすめ』を発行して半世紀がたつ。同校出身の吉田珠美校長自身も、中高時代に読書教育で得たものは大きいと話す。

「人間性をつくるのは読書だと信じています。読書は読解力や表現力を育むと同時に、興味や視野を広げます。特に中学生のうちは、物語から入ってほしい。物語の中で困難を克服し成長する主人公に共感することは、生きていく上で心の支えになります。さらに文字の世界を頭の中で映像化することは、想像力を養ってくれます。情報量の多いデジタル時代だからこそ、紙に書かれた文字を読むことの意義は大きいと考えています」

「5つのチカラ」を
身に付ける教育を実践

 三輪田の教育理念は「徳才兼備の女性」を育てること。その理念の下に、人と人が「つながる」ことを大切にしている。そのために「5つのチカラ」を身に付ける教育を実践している。イングリッシュキャンプや海外語学研修で「世界に興味関心を持ち、学び続ける力」を身に付け、プロセスや実験・実習を重視した授業で「問題を解決する論理的思考力」を育む。生徒運営の学校行事を通じて「リーダーシップとフォロワーシップ」を学び、グループワークや面談を通して「対話する力と共感する力」を得る。さらに、ボランティア活動や大学との連携プログラムで「確かな職業観に基づく人生設計力」を培ってゆく。 

「自分一人でできることには限界がありますが、人と人とがつながることで、可能性はどんどん広がっていきます。本校では多くの人とつながることができる女性を育てるため、教室の枠を超え、異なる年齢や環境の方々と出会う機会を意識的に設けています」(吉田校長) 

 実際に、隣接する法政大学との高大連携プログラム“外濠(そとぼり)市民塾”に参加したり、模擬国連など他校との交流に積極的に参加し活躍する生徒が増えた。これまで三輪田は、協調性のあるジェネラリストを育てることに定評があった。だが予測不能な未来を生きるこれからの生徒には、自分の“尖った部分”を伸ばし、その能力で人と人をつなぐハブ(中心)になれる、“協調性の高いスペシャリスト”になってほしい、と吉田校長は言う。

 今年度から「英検利用入試」(第2回・午前)を導入するのも、その試みの一つ。国語・算数の得点の高い方と、英検級の見なし点を合計して判定するもので、語学の得意な生徒に、その力を存分に発揮してもらうのが狙いだ。

「三輪田学園は先生も生徒も温かく、生徒のどんな思いも真剣に受け止めて応援してくれる場所です」という卒業生の言葉にあるように、保護者が安心して通わせることのできる校風を持つ。130年の伝統の上で、より活発な学校へと変身しつつある。

アクティブな学びを後押しする「ラーニングコモンズ」は、蔵書5万4000冊を超える図書館と、その下のクリエイティブルーム1・2、English Roomの4つの教室で構成されている
三輪田学園中学校・高等学校
http://www.miwada.ac.jp/

学校データ

三輪田学園中学校・高等学校
女子校
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