英国は既に2度、EUに延期を求めており、フランスのマクロン大統領を筆頭とする勢力は再延期に反対している。再延期には全EU加盟国の賛成が必要となるだろう。

 再延期を認める場合、EUは英国に政局打開の具体策を示すよう求めそうだ。納得を得られそうな策として、国民投票の再実施か総選挙が挙げられる。

 ジョンソン、ハント両氏はいずれも国民投票の再実施に反対している。

 (4)総選挙

 EUと合意できず、離脱延期も望まない場合、次期首相は議会を解散して総選挙を求める可能性がある。再選され、改めて自身が望む離脱計画への付託を受けるためだ。

 総選挙に至る道は2通り考えられる。1つは、議会3分の2が政府の提案に賛成すること。2つ目は、議会過半数が内閣不信任決議案に賛成し、かつ新政権についての合意が形成されない場合だ。

 離脱党のファラージ党首は、ジョンソン氏が合意なき離脱を推進すると約束すれば、総選挙で同氏を支持する可能性を示している。

 (5)辞任か罷免

 次期首相がEU離脱も延期も実行できず、総選挙も望まない場合、選択肢は限られる。メイ氏のように、総選挙を実施せずに辞任することだ。

 議会は不信任決議案の投票によって政権を転覆させることも可能。過半数が不信任を支持した場合、議会は14日以内に信任投票で勝てる新政権の樹立を模索する。

 そうした政権を樹立できなければ、総選挙になる。

Copyright©2019 Thomson Reuters 無断転載を禁じます